• 歯周病治療 歯みがき指導・歯石除去・かみ合わせ・外科処置

    先月の歯周病の検査に引き続き、今月は歯周病の治療についてお話したいと思います。
    歯周病の治療は虫歯のように『削って詰めて終わり』のように単純ではありません。

    歯周病の治療

    1,歯みがき指導

    2,歯垢(プラーク)・歯石の除去

    3,咬み合わせの調整

    4,外科処置

    歯周病の治療は大きく分けて上記の順で行っていきます。

    1,歯みがき指導

    まず、原因となる歯周病菌の除去を目的としたポケット内のお掃除が出来て初めて歯肉の腫れや、歯を支えている骨の吸収が収まってきます。
    そのためにまず、とても重要なことは患者さんへの歯みがき指導となります。
    赤い液を歯に塗ると歯垢(プラーク)が染め出され、磨き残しがわかる薬液があります。
    小学校のころに学校でやったことがある方も多いと思います。

    染め出し 歯周病 歯みがき指導

    患者さんご自身による歯みがきがうまく出来てないと、今後、歯科医師、歯科衛生士による歯垢(プラーク)や歯石の除去を行っていてもすぐに新しい歯垢(プラーク)をためないぞ!という気合を入れて歯ブラシを頑張っていただきます。

    2,歯垢(プラーク)・歯石の除去

    歯ブラシが完璧になったところで、歯垢(プラーク)や歯石の除去を行っていきます。
    当医院では歯科衛生士が主にこの治療を行います。
    超音波の機械を使って大きな歯石を除去し、その後ポケットの中で歯にこびりついた歯石を一本一本丁寧にカリカリととっていきます。
    ポケット内深くに蓄積した歯石の除去は痛みを伴うことがあるので、歯科医師が麻酔を行ってから処置することも多くあります。

    歯周ポケット プラーク 歯石

    3,かみ合わせの調整

    歯垢(プラーク)や歯石の除去が終わると炎症が取れ、歯の揺れも少しおさまります。
    炎症が強い場合、その炎症のために歯が本来の位置でないところに移動していることがあり、歯石の除去などを行うことで本来の位置に戻ってくるというイメージです。
    そこで、かみ合わせをチェックし、歯をまっすぐに咬み合わせた際や、ぎりぎりと歯ぎしりをした際に上下の歯が過度にかみ合っている箇所がないかの確認を行い、必要であれば調整をします。

    4,外科処置

    上記の1から3の処置が終わった後、再度歯周ポケットの検査を行います。
    ポケットが深く残っている場所、またポケットが深すぎて十分に歯石の除去を行えなかった部分や、骨の再生療法が行えそうな場所にたいしては外科処置を行うこともあります。
    歯の根の部分は複雑な形をしている場合もあり、ポケットが深すぎると歯ぐきをめくらないと十分に歯石の除去を行えない場合があります。
    また、再生治療に関しては、適応となる場合と適応にならない場合があります。
    いずれの場合も歯科医院が麻酔下で行います。
    歯ぐきをめくる外科処置になりますので、処置後は糸で歯ぐきを縫う必要がありますが、1週間後には糸を取り終了します。
    外科処置を終了した後、またしばらくして歯周ポケットの検査をして再評価を行い、効果が得られればメインテナンスに移行し、定期的に来院していただきます。
    一度よくなってもまた悪化してしまうことがあるので、ご自身での歯ブラシの徹底と定期的なメインテナンスは絶対条件となります。
    以上が簡単に治療の流れをお話いたしましたが、歯周病治療はある程度の期間通院が必要になりますので、歯科衛生士や歯科医師とよくお話をして理解した上で頑張って通っていただきたいと思います。

    歯周病のページ

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  • 化膿性炎症:下顎から頬にかけて腫れあがって痛みがある

    以前、急患で来院された患者さまの症例です。
    化膿性炎症がおきてしまっていて、下顎から頬にかけてひどく顔が膨れ上がっており、痛みを訴えていました。
    口腔内の歯茎も全体的に膨れ上がっている状況でした。
    今回のブログはこの化膿性炎症の患者さまの症例を参考にして、皆様に知っていただきたい情報を共有させていただければと思います。

    この症例の場合、原因を突き止めるための診査が重要になってきます。
    今回の腫れの原因は、歯根内部に生じた化膿性の炎症が根尖に波及したことにより生じる歯根先炎によるものです。
    今回はその特徴と対処法についてお話します。

    化膿性の炎症

    口腔内にできる化膿性の炎症は、口腔内の細菌感染によって引き起こされることが多いです。
    以下に、この状態について詳しく説明します。

    『歯周病』・『歯根尖炎』

    口腔内の化膿性炎症は、一般的に『歯周病』や『歯根尖炎』として知られています。
    これらは口腔内の細菌が歯茎や歯の根尖に感染し、炎症を引き起こすものです。
    炎症が進行すると、膿が形成されることがあります。

    腫れた 痛い 桜新町歯科

    化膿性炎症の症状

    化膿性炎症のおもな症状としては、

    歯茎の赤みや腫れ

    出血

    膿の排出

    歯の痛みや違和感

    などがあります。
    これらの症状は細菌感染による炎症反応として現れます。

    化膿性炎症の原因菌

    歯周病や歯根尖炎の原因となるおもな細菌には

    プロピオニバクテリウム

    フスコバクテリウム

    アクチノミセス

    などがあります。これらの細菌は口腔内のプラーク(歯垢)や歯石に付着し、感染の原因となります。

    化膿性炎症の治療法

    化膿性炎症の治療法としてはまず、感染部位の清掃が非常に重要です。
    歯科医によるプロフェッショナルなクリーニングや、必要に応じて抗生物質の投与が行われます。
    歯周病が進行している場合には歯石の除去や歯肉手術などの処置が必要となることもあります。

    歯周病の予防として

    歯周病の予防には、日常的な歯磨きやフロスの使用、定期的な歯科検診とクリーニングが推奨されます。
    また、健康的な食生活やタバコの控えめな使用も口腔内の健康維持に役立ちます。

    歯周病のページ

    歯根尖炎の場合

    一方、歯根尖炎の場合は日常的なクリーニングを施していても防ぐことができない場合があります。
    したがって、適切な処置が必要です。
    具体的には抗生物質の投与や場合によっては切開ドレナージが必要な場合もあります。

    抗生物質の投与について

    抗生物質の投与は、口腔内の化膿性炎症やその他の感染症の治療において一般的な治療法のひとつです。
    抗生物質の投与に関する情報と注意事項です。

    抗生物質の投与に関する情報

    種類:

    口腔内の化膿性炎症に対する抗生物質としては

    ペニシリン系
    マクロライド系
    テトラサイクリン系

    などが一般的に使用されています。

    用量と期間:

    抗生物質の用量と治療期間は症状の重症度や患者さまの状態に応じて適切に調整されるべきです。
    医師の指示に従って正確に服用することが重要です。

    服用方法:

    通常は、食事前または食事中に抗生物質を服用することが推奨されます。
    特定の抗生物質によっては、空腹時や食後に服用する必要がある場合もあります。

    注意事項:

    1,完治前の中止は避ける
    抗生物質は症状が改善したからといって、途中での服用を中止してはいけません。
    治療を完全に終えることが重要です。
    2,耐性菌のリスク
    過度な抗生物質の使用は、耐性菌の発生リスクを高める可能性があります。
    必要以上に抗生物質を使用しないようにしましょう。
    3,副作用
    抗生物質には、消化器系の不調、アレルギー反応、皮疹などの副作用がある場合があります。
    異常な症状が現れた場合は、すぐに相談してください。
    4,ほかの薬との相互作用
    抗生物質は他の薬やサプリメントと相互作用する可能性があります。
    他の薬を服用している場合は相談してください。
    5,妊娠や授乳中の使用
    妊娠中や授乳中の場合は使用する抗生物質の選択や用量に注意が必要です。
    医師の指示に従いましょう。

    抗生物質は効果的な治療薬ですが、正しい使用方法と注意事項を守ることで、効果を最大限に引き出し、安全に治療を行うことができます。
    いずれにおいても治療には適切な判断とその時期が重要になってきます。
    少しでも気になることや違和感を感じたときはぜひご相談ください。

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  • 子供の年齢別の歯磨き方法を解説します!

    最近、小児の虫歯で来院される患者様が増加傾向にあるため
    今回はお子さんの年齢別のお口の清掃方法を解説します。
    子供が小さいときに歯磨きの習慣ができると、大人になっても歯のことで困らなくなります。

    0歳~6か月

    何もしなくても大丈夫です!

    この時期の赤ちゃんのお口の中は無菌状態と言われています。
    あごの中には乳歯が埋まっていますが、歯茎からは出てきていないので、ケアしなくても大丈夫です。
    ただ、まれに生まれた時から既に歯が生えていたり、骨が少し歯茎にくっついたりすることはあります。
    そういった場合でも定期的に歯ブラシしなくても問題ありません。

    7か月~1歳半

    歯磨きが必要です!

    7か月から下の前歯が生えてきます。
    いきなり歯ブラシで磨くのが困難な場合は、指を濡らして歯の表面をこすったり、歯磨きシートで
    歯の表面を拭うことから始めましょう。
    1歳になるとミルクから離乳食、普通の食事が増えていきます。
    そうすると乳歯の表面にプラークが付着しはじめるので、一日最低でも1回は歯ブラシで歯磨きをおすすめします。
    歯磨き粉を使う必要はありませんが、おうちで塗ることができるフッ素を歯磨き後にやると歯のエナメル質を
    強化できるため、今後も虫歯になりにくくなります。

    2歳~2歳半

    よりしっかり歯磨きが必要!

    2歳超えると、さらに奥に5番目の大きい乳歯が生えてきます。
    この歯は長方形で大きく、噛むところの溝も深い歯になります。
    つまり汚れが溝の中に入って、取れにくくなります。前歯の虫歯は少ないのですが、
    奥の2本の歯の間や、奥歯の溝の中に虫歯ができることがかなり多いので
    この時期になると歯磨きをしっかり一日2回に加えてフロスなども2日に1回できるとよいでしょう。

    3歳~10歳

    自分磨き+仕上げ磨き必要!

    3歳になると、なんでも自分でチャレンジしたくなる時期です。
    歯磨きもお子さんが自分から進んでやる場合は歯磨きさせてあげましょう。
    ただ、まだまだ歯磨き初心者なので、一日2回歯磨きのうち1回は仕上げ磨きをするとよいです。
    仕上げ磨きをチェックしていき、自分磨きで完璧になってきたら仕上げ磨きを徐々に減らして
    見守ってあげるとお子さんの歯磨きモチベーションもグーンと上がると思います。

    まだまだ、歯磨きが嫌だ!やりたくない!というお子さんも当然いると思います。
    そういうときは歯磨きアプリを使って歯ブラシの楽しさを体感してもらったり、親子一緒に歯磨きを
    したりすることで歯を磨くことへの抵抗を失くしていくとよいです。

    一番やってはいけないことは歯磨きをやらないことに怒ったり、無理やり押さえつけて歯磨きをすることです!
    歯磨き、歯の治療などについてのトラウマを植え付けてしまい、将来歯科恐怖症になる可能性が高くなります。
    歯科恐怖症の方の多くは、想像で歯医者が怖いというより
    小さいころに無理やり押さえつけられて歯の治療をされたり、歯のことでひどく怒られた体験をした人です。
    ですので、どうしても歯磨きが厳しい子の場合は
    ・お口に触れる
    ・歯を指で触る
    ・歯磨きシートで歯を拭う
    ・歯ブラシを使う
    の順番に少しずつハードルをあげていくと良いです。
    もちろん3歳になってからやるというよりも、やっぱり1歳半ころから少しずつお口の中を触ることから始める
    のがベストです。

    乳歯 歯医者 桜新町

    まとめ

    歯の状態、お口の環境は子供のころから決まります。
    将来歯のことで困らないためにも予防、メインテナンスをしっかり行っていく必要がありますので
    お困り、わからないことあればぜひ歯科衛生士、管理栄養士にご相談ください。
    院長 岡本

    https://planetdentale.com/reserve/about.php?web_code=1d291229bc532ba3d1a1e3af9618cffd89be72d8dd27b8408930ce9efe44c9f8

  • 子供との食器の共有と虫歯予防・歯科でできること

    赤ちゃんの口腔内は無菌状態

    まだ歯が生えていない乳児の赤ちゃんでしたが、今後は離乳食を始めてどんどんいろんな食事ができるようになるんだなとワクワクします。
    大人の口腔内は虫歯の原因になる菌など、たくさんの細菌がいるのに対して、赤ちゃんの口腔内は無菌状態!
    子供の口腔内細菌は両親から共有されるといった研究結果もあります。

    乳児 虫歯 細菌感染

    食器の共有を工夫されているご家庭も

    そのため、お子さんが幼いうちは食器の共有や口周りへのスキンシップを避けるようにする、など工夫をされているご家庭もあるのではないでしょうか?

    子供と食器共有は問題ない

    今までの研究では共に生活をしている人の口腔細菌は共有率が高いことがわかっていました。
    しかし、食器の共有を避ければ虫歯予防になるということは証明されていませんでした。

    日本口腔衛生学会からの新たな見解

    これに対して、昨年日本口腔衛生学会から新たな見解が発表されていたので、今回のブログはそれについて情報共有したいと思います。

    結論から言うと、子供と食器共有していただいても構いません。

    理由としてはいくつか挙げられます。

    ①親からの口の中の細菌感染は食器共有前からある

    離乳食を開始する時期(生後5~6ヶ月頃)よりも前の生後4ヵ月頃に母親の口腔内細菌が移っていることが確認されました。
    直接的ではなくても日々のスキンシップを通して子供への唾液の接触は起きているのですね。

    ②虫歯の原因になる菌はたくさんある

    両親のミュータンス連鎖球菌(酸を生成して歯を溶かしてしまう菌)が感染することが今までの研究で確認されていますが、ミュータンス連鎖球菌のほかにも歯を溶かして虫歯にする酸を作りだす菌は他にも多くあります。

    ③食器共有を気を付けている子とそうでない子の虫歯の発生に差がない

    虫歯は酸を作る菌がいるとなるわけではありません。
    菌のエサになる砂糖をとったり、歯磨きがうまくできず食べかすが長く口腔内にあったりなど、様々な要因が虫歯の発生にはあります。
    いくつかの虫歯の要因について調べた研究によると、3歳の子供において食器の共有をしていた子、食器の共有をしていなかった子で虫歯の発生に有意な差はみられなかったそうです。

    適切な虫歯予防・予防歯科

    口腔内細菌が子供に伝わったとしても、適切な予防で虫歯が防げます。
    子供の虫歯予防には優先順位があるのです。

    ☆できるだけ砂糖の摂る量を減らす

    ☆食事やおやつをとったら歯を磨く

    ☆小学生までの間は仕上げ磨きをする

    ☆フッ素を使った予防をする

    白い砂糖は体への刺激が強い(血糖値の急上昇)のと、口腔内細菌のエネルギー源になること、食べ続けると味覚は甘味に耐性ができてしまいどんどん甘さが強くないと満足できなくなります。塩味などの味の濃さもそうですが、小さなお子様のうちから薄味に親しんでおくことが大人になってからも大切です。

    歯医者さんでできる事

    私たち歯医者さんがお手伝いできることは歯みがき指導、フッ素塗布やシーラントを使った歯の深い溝を埋める予防などがあります。

    お子様が大きくなったら

    ある程度お子様が大きくなったら自分で適切に歯が磨けることも大切です。
    大きくなっても、自分で口腔内に興味を持って定期検診に行く習慣を身につけるためにも、まずは歯医者さんに来てみてください。

    参考文献

    乳幼児における親との食器共有について

    桜新町グリーン歯科・矯正歯科の予防歯科

  • 歯周病の検査・歯周ポケット検査とレントゲン写真

    歯周病のページで、歯肉炎と歯周炎の違いをについてお話ししましたが、
    歯周病のページ今回は歯周病の検査のお話です。

    歯周病の検査

    歯周病の検査について、歯周病のページにもあるように歯ぐきを見てすぐに歯周病だとわかるケースもありますが、実際に検査をしないと歯周病だとわからないケースもたくさんあります。
    では、歯周病の検査というのはどのようなことを行うのでしょうか?

    歯周ポケットの測定検査

    定期検診に行って歯周ポケットを測ってもらったことはありますか?
    歯周ポケットの検査は歯周病検査の大事な検査のひとつです。
    また、これと同様に大事なものはレントゲン写真です。

    歯周組織図

    正常な歯周組織図

    歯周病 歯周ポケット 正常な歯ぐき

    歯周ポケットを測る際にはプローブと呼ばれるメモリの付いた器具を歯に沿わせて歯ぐきの中に入れていき、ポケットを測ります。
    歯肉の際から骨まで(正確に言うと骨を触っているわけではありませんが)の距離を測ります。
    歯周ポケットの数値が大きいと歯肉炎、あるいは歯周炎傾向にあると考えられます。
    図1の図では、歯肉の骨の吸収もないため歯周ポケットが深くなりません。

    骨が溶けている場合

    歯周病 ポケット検査 断面図

    図2では歯肉の位置は図1と同じように見えます。
    しかし、歯肉の中で実は骨が溶けてしまっていて、歯肉の際から骨までの距離(=歯周ポケット)がとても大きくなっています。

    歯肉が炎症している場合

    歯肉炎 断面図 桜新町歯科

    図3では骨の位置は図1と変わらず正常ですが、歯肉が腫れているため、歯肉の際から骨までの距離が大きくなっています。

    このように図2でも図3でも歯周ポケットの数値が大きくなってしまいますが、歯周病細菌が出す悪い細菌やそのほかの原因で骨が吸収したことによってなのか、歯肉が腫れたことによって起こったのかを判断する必要があります。

    レントゲン写真からの判断

    そこで必要になるのがレントゲン写真です。
    歯周ポケットを測っただけでなんとなく想像はできますが、どのように骨がなくなってしまっているのかを確認するのにレントゲン写真も必要になります。
    歯周ポケット検査では1本の歯につき6カ所の歯周ポケットを測定します。
    歯のどの位置で骨がなくなってしまっているのかを確認するにはとても大事な検査です。
    『チクチクして嫌だなあ。』
    と、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、歯周ポケットを測るだけでなく、その際の出血の有無なども確認し、炎症の度合いも判断していきますので、定期的に受けていただきたい検査です。

    歯科用CTでの撮影

    その他、歯の揺れの度合い、咬み合わせの確認や場合によっては歯科用CTで正確に骨のなくなり方を診ることもあります。

    次回以降のドクターブログで歯周病治療についてもお伝えしていきたいと思います。

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  • 口腔機能発達不全症・現代人と縄文人のアゴ

    縄文人と現代人のアゴ

    最近の子供たちは柔らかいものを食べているから、あごが小さくなっているという話をきいたことがありませんか?
    その一方で日本人の身長は年々伸びており、それに伴って顔周りの発育も加速していると言われています
    何だか相反するような気がしますね。
    実際のところはどうなっているのでしょうか?
    縄文人と現代の日本人の下顎骨を比べた研究があります。

    下顎骨 したのあご 桜新町歯科

    それによると、下顎体部の長さと幅に差はないが、現代人のほうが下顎枝の大きさが小さくなり、下顎角の形が変わっているそうです。

    下顎枝 下顎角 下顎体部

    また、歯列を比べると下歯槽基底の幅に差はないが、下顎歯列の幅は現代人のほうが狭くなっています。
    つまり顎が小さくなったというのは下顎骨全体がサイズダウンしているわけではなく、歯列の幅が狭くなっていることが言えます。

    下顎歯列 下歯槽基底部 桜新町矯正歯科

    下歯槽基底 下顎歯列 歯並び狭い

    柔らかい食事と口腔機能

    柔らかい食事がいけないというけれども、どんな影響があるのかをまとめています。
    咬むための筋力が弱くなることで骨や歯が倒れてしまい、形が変わってしまうのがわかります。

    口腔機能への影響1(下顎)

    食事が柔らかいものが多くなる
    →咀嚼機能が弱くなる・咬筋が弱くなる
    →下顎枝が後退する
    →下顎角の形態変わる・下顎下縁平面が急傾斜になる
    →オトガイ部が後方回転する

    口腔機能への影響2(下顎)

    食事が柔らかいものが多くなる
    →咀嚼機能が弱くなる・咬筋が弱くなる
    →下顎臼歯が頬側へ直立できない
    →臼歯の舌側傾斜

    口腔機能への影響3(上顎)

    舌の筋力弱い
    →低位舌(舌先が口蓋スポットに当たっていない)
    →口蓋の側方成長が抑制される
    →上顎歯列の狭窄

    結論

    長顔な華奢な顔つきで、歯列幅が狭くなります。

    口腔機能発達不全症とは・バクシネーターメカニズム

    このようにみてみると、舌機能や咀嚼機能などの口腔機能が未発達なことに問題があると言えそうですね。
    頬筋、口輪筋といった外側からの力が舌による内側からの力と拮抗してバランスをとることで歯列や口蓋形態、咬合まで影響されます。
    これをバクシネーターメカニズムといいます。
    不正咬合がみられるお子さんは、口唇閉鎖不全や低位舌、異常嚥下癖といった機能不全によるバクシネーターメカニズムの乱れがあることが多いです。

    バクシネーターメカニズム 小児矯正 歯並び

    現代人の歯の大きさ

    また、顎骨の発達の仕方の違いだけではなく、歯の大きさにも変化があるようです。
    1970年代の小学生と比べると2000年代の小学生の歯の幅が大きくなっています。
    これは栄養摂取状態の改善による体格の変化に伴っていると考えられています。

    歯科医院でご自身の口腔機能の状況を知ろう!

    今回は過去と比べて現代人の口腔内についてお伝えしました。
    不正咬合は遺伝によるところもありますが、子供の頃の口腔習癖による場合もあります。
    皆さんの場合はどうでしょうか。
    日ごろの生活から意識できることはあります!
    ぜひ一度歯医者さんに来ていただいて、できる事は何か考えていきましょう。

    小児矯正のページ

    出来るだけ歯を抜かない 非抜歯矯正サイト

     

  • 審美修復・局所麻酔・下顎埋伏智歯抜歯・神経麻痺 書籍紹介

    日々の臨床においてとても役立つ書籍の紹介です。

    審美修復

    審美修復 保険診療 CR

    『保険の審美修復を極める CR&CAD/CAM冠・インレーに対応 きれいで長持ちを実現するポイント集 著者須崎明先生 クインテッセンス出版』という本です。
    この本はタイトル通り保険の審美修復に重きを置いている本になります。

    CR(コンポジットレジン)の治療

    クラウン(被せもの)やインレー(部分的な被せもの)をキレイで長持ちさせるには歯科医師の技術力、技工士さんの技術力の双方が必要になることはもちろんですが、特にCR(コンポジットレジン)という白いレジンの詰め物は型取りなどはせずに直接歯にCRを盛り付けていくので、特に歯科医師の技術力、知識、経験がきれいで長持ちさせるために必要になる治療のひとつになります。
    特にCRは臨床において頻度がとても高い治療になります。
    この本には、保険の治療ステップごとにかかる時間、コストが掲載されておりこの本にしかない特色があり、またCAD/CAM冠、インレーの形成後の形態の図が載っていてとても参考になりました。
    CRやクラウンやインレーをキレイで長持ちさせるためにこの本の知識を生かして日々の診療に役立てていきたいと思います。

    局所麻酔

    歯科麻酔 虫歯痛い 歯がしみる

    『処置別・部位別 歯科局所麻酔の実際 (編者)吉田和市先生(他)クインテッセンス出版』のご紹介です。
    この本は処置別・部位別に歯科の局所麻酔の処置の仕方やポイントが書かれている本になります。
    歯科において局所的な麻酔は、高い頻度で行われることが多いです。患者さまに処置中に痛みを感じることなく、可及的に(できるだけ・可能な限り)無痛で治療を受けていただくためです。

    下顎の奥歯の局所麻酔

    実際の臨床において下顎の奥歯の局所麻酔においては下顎骨は皮質骨が厚く、骨小孔(歯頸部の骨に空いている無数の穴)が乏しいため、麻酔の効果がほかの歯に比べて出にくく、局所的な麻酔方法をさらに追加することが多いです。
    そのため下顎の奥歯を治療する際には特に効果的な局所麻酔をすることを歯科医師は心掛けなければいけません。

    無痛で快適な治療を目指して

    今回、この本を手に取らせていただき、解剖学的、上顎・下顎の骨の違い、歯の種類ごとによる効果的な局所麻酔について改めて深く学ぶことができました。
    この学びを日々の臨床において高頻度で行われる局所麻酔に生かして、より一層患者さまに無痛で快適な治療を受けていただけるように努めたいと思います。

    下顎埋伏智歯抜歯

    『科学的根拠に基づいたビジュアル下顎埋伏智歯抜歯 診断から実際の手技まで(編者)岩永譲先生(他)クインテッセンス出版』

    親知らず 抜歯 桜新町歯科

    下顎埋伏智歯抜歯(下あごの親知らずの抜歯)の本には抜歯するテクニックに重きを置いていることが多いですが、この本は下顎埋伏智歯抜歯における科学的根拠や診断に重きを置いている内容になっています。
    下顎埋伏智歯抜歯には舌神経や下歯槽神経などの神経損傷、歯の迷入、疼痛・出血や腫張、ドライソケットなどの合併症が起きる可能性があり注意しながら抜歯を行わなければなりません。
    そのためには適切な診断や治療法が必要不可欠です。

    安全な抜歯のために

    この本の著書の先生は『ビジュアル歯科臨床解剖 基礎から応用まで』の書籍も書かれている方で、口腔外科医で解剖学者である視点から下顎埋伏智歯抜歯について書かれており、安全な抜歯を行うためのエビデンスやデータがとても参考になりました。
    患者さまにより安全な親知らずの抜歯の診断と治療を提供できるように、これからも日々努めてまいります。

    親知らずの抜歯についてのページ

    神経麻痺

    『カラーグラフィックス 下歯槽神経・舌神経麻痺〈第3版〉(監修)野間弘康先生(他)医歯薬出版』

    神経麻痺 歯科治療 インプラント

    歯科医療において、特に押さえておくべき重要な神経として舌神経・下歯槽神経があります。
    双方の神経は下顎の治療をする際に特に注意する必要がある二大神経です。

    下歯槽神経

    下顎のインプラントなどにおいて損傷に気を付ける神経が下歯槽神経になります。

    インプラント相談室

    舌神経

    前述の下顎埋伏智歯抜歯において、特に損傷に気を付けなければならないのが舌神経です。

    また、根っこの治療(根管治療)や浸潤麻酔、伝達麻酔をする際にもこれらの神経には注意が必要です。
    舌神経は舌前方の2/3の知覚及び味覚を支配します。
    下歯槽神経は下顎の同側のすべての歯の知覚を支配します。
    また、オトガイ孔という部位から出てオトガイ神経として下顎前歯の唇側歯肉、歯槽粘膜、口唇、口角、オトガイ部などの皮膚の知覚を支配します。
    この本は、下歯槽神経と舌神経麻痺の原因や診断方法、対処法が詳しく書かれております。
    この本の知識を生かして患者さまに安全安心な治療をより一層心掛けたいと思います。

  • 定期健診の重要性についてお話します

    定期健診の重要性について、記載していきます。

    定期健診とは

    虫歯や歯周病が無いか、お口の中が3か月前、半年前と比べて変化がないのかを検査、治療することを言います。
    定期的に来院することで、口腔ケアを良い状態に維持する
    口腔ケアをしっかりしなかったときに出来た虫歯や歯周病の早期発見
    今までに発見できなかったお口の中の問題の再発見再確認
    出来たりします。

    間違った定期健診

    歯科衛生士だけでクリーニングをして、歯科医師が顔を出さない

    歯科衛生士は原則歯科医師の指示のもとに治療、施術をします。
    つまり歯科医師が指示をして、クリーニングをする。
    指示だけでなくドクターチェックもあるのが理想です。

    レントゲン写真の更新がない、レントゲン撮らない

    実はかなり誤解されやすい、クレームになりやすいのがレントゲンです。
    「レントゲンは歯医者側がお金儲けのために撮るもの」
    「レントゲンとってもとらなくても大して変わらない」
    「レントゲンは放射線被ばくがあるから、とりたくない」
    と言われやすいです。
    レントゲンを撮る理由は目で見てもわからない虫歯が隠れているかもしれない
    見えない歯周病が見えないところで進行しているかもしれない
    からレントゲンを撮っています。

    初診の患者様が当院に歯が痛いでいらして、何年も他院で健診受けているのに
    レントゲンをとったら、大きな虫歯が見つかるケースが最近でも何度かありました。
    また、放射線被ばくについては
    気楽に何度もレントゲンを撮るのはもちろんいけません。
    しかし、普段生活していても宇宙からの被ばくは少なからず受けているので
    局所のレントゲン被ばくは体への影響は極めて小さいと考えられます。

    当院では定期健診でのレントゲンの更新は2年ごとを推薦しています。

    定期健診だけ通えば絶対に虫歯、歯周病にならない

    虫歯や歯周病は日々の生活の中でなってしまう口腔疾患です。
    3か月に一回お口の中をきれいにしても、セルフケアを怠っていると
    虫歯もできるし、歯周病も進行します。
    歯を良くするのも悪くするのも自分です
    ぜひ歯を大切にしていきましょう。

    当院の定期健診の流れ

    治療を終えた患者様、歯周病の治療を終えた方で
    口腔内環境をしっかり整えた方は3か月後の定期健診に移行します。

    定期健診では
    歯周病の検査、クリーニング、歯ブラシ指導、ドクターチェックを行います。
    問題なければまた3か月後に
    もし虫歯や歯石などがあった場合は治療に移行し、治療が終わったら
    また健診になります。

    いかがでしたでしょうか
    そろそろ健診に行ってはいかがでしょうか

    https://www.greendental.tokyo/

  • 3月休診日のお知らせ

    臨時休診日のお知らせ

    3月2日(土)は休診日となっております。
    ご不便をお掛け致しますが、ご了承いただきますようお願いもうしあげます。

  • 年末年始の休診日のお知らせ

    年末年始の休診日は12月29日(金)~1月5日(金)となります。

    年内は12月28日(木)まで、年明けは1月6日(土)から通常通り診療を行っております。
    ご予約はホームページから、ネット予約にてお願いいたします。
    ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。

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03-5450-8239

平日 10:00-13:00 / 14:30-19:00
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(西口階段出てすぐ)

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当院は駅前通り商店街(旧大山通り)沿いにあります。
お会計時にコインパーキング利用証明書をご提示頂ければ、当院窓口で駐車料金を負担いたします。
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