予防歯科の疑問
こんにちは、院長の岡本です。
今回は予防歯科について気になる点を書いていこうと思います。
①予防歯科とはなに?
・予防歯科=毎日の歯磨きをしっかりして虫歯にならないようにすること
を想像しやすいですが、実は少し異なります。予防歯科とは歯が生え始めた時から歯の健康を考え、よくしていくことです。
歯が虫歯、歯周病になり歯を失うことで生活の質QOLが低下してしまいます。そうならないように生涯を通じて歯を守る知識を身につけて歯のトラブルを避け、
管理していくことが予防歯科なのです。昔は歯に問題が生じてから歯医者に行くのが多かったのですが、
現在は国が歯のメンテナンスに行きましょうと推進しているように歯を常に良い状態にするという考え方に変化しています。
②セルフケアで具体的に何をすれば良いのか?(年代別)
・乳児、乳幼児でできる予防歯科はまず大人からの口移しや食器の共有をしないことが大切です。
赤ちゃんの口腔内には乳酸菌がたくさん存在します、ゆえに虫歯菌はありません。しかし虫歯菌は大人から様々な形で移ってしまいます。
まずは赤ちゃんのお口に虫歯菌を移さないことに徹底することで虫歯予防に繋がります。
・子供~大人になると永久歯が増えます。その時期にできる予防歯科は歯の強化にあります。
虫歯菌がお口の中に存在すると仮定したうえで、いかに歯を虫歯菌に侵されないよう強くすることが大切です。フッ素を使用するのが有効です。
歯の表面部のエナメル質を丈夫にして虫歯菌を寄せ付けないようにできます。
また食べ残しや汚れを取りきれずにお口の中に長時間滞在することも虫歯になりますので、歯ブラシだけでなく、
フロスや歯間ブラシの補助器具を併用することで虫歯予防になります。
③プロケア(歯医者)でどのようなことを行っているのか?
・小さいお子さんは1歳半検診をきっかけに歯医者に受診することをお勧めします。
そこで親御さんへの食指導や歯ブラシ指導、フッ素指導を行うことでその子の今後の口腔内環境が大きく変わっていきます。
また生えてきたばかりの永久歯は溝が深く、虫歯リスクが高いため、シーラントを行うのも重要になっております。
・大人の場合はPMTC(普段の歯みがきでは落とせない歯垢(プラーク)などを、専用機器で取り除く歯の清掃。)をしっかり行うことが大切です。
永久歯は一度しか生えてこないため、長持ちさせられるかどうかはその人自身の意識、行動にかかっております。
失くしてから後悔する前に、ぜひ予防歯科に取り組んでみてはいかがでしょうか。私たち歯科医師が全力でサポートいたします。