根幹治療とインプラントどっち?

こんにちは。土曜日出勤させていただいております歯科医師の新熊志野と申します。

今回は根幹治療で歯を残すか、抜いてしまってインプラントにするべきか

この選択についてお話しさせていただきたいと思います。
まず認識として

根幹治療は歯を残すための最終手段

桜新町 歯医者 根の治療
↑根幹治療

インプラントは歯がなくなってしまったところに人工の歯根を入れる

桜新町 歯医者 インプラント治療
↑インプラント

と認識してください。

前提としてこの選択肢がでてくるのは
歯の根に明らかなヒビが見られられない
残存歯質量がそこまで多くない
この場合は私達歯科医師も迷うポイントです。
逆に明らかに根が割れている、残存歯質が少なく根の治療をしても被せ物を作るスペースがそもそもなかったり、
すぐに割れてしまったりする可能性が高い場合は抜歯をおすすめします。
また歯質がしっかり残っていて根の治療が可能な際は根幹治療をおすすめします。

根幹治療で歯を残すメリット

①自分の歯を残せる

②歯を失ったときにインプラントを先延ばしにできる

やはり誰でもご自身の歯を残したいですし、できる限り抜きたくないと思います。
しかし②に関しては意見が分かれるポイントです。

インプラントの予後は以下のポイントに分かれます。
患者の口腔内の状況、全身状況、年齢
インプラントを入れる際の骨の量
埋入後のメンテナンス、生活習慣

インプラントは5年生存率が97%以上といわれる非常に成功率の高い治療ですが、20年後、30年後の未来はわかりません。加齢による変化は口腔内も例外ではないですので、インプラントを先延ばしにするという考え方も実際にあります。
しかしインプラントは平均的に若い骨ほど予後がいいことも事実です。
先延ばしにし続けて、いよいよインプラントになったときに口腔内の状況、骨の状況がインプラントを打てない患者様もいらっしゃいます。
インプラントを先延ばしにするということは人によってメリットにもなればデメリットにもなり得ます。

根幹治療で歯を残すデメリット

①歯を残せたとしてもすぐに割れてしまい想定していたより早く歯を抜かなくてはいけなくなることがある

②天然歯を残すため期間と費用がかかる

③最終的に抜歯になってインプラントになった場合、インプラントが打てない、または予後不良になる場合がある

根幹治療は時間、費用がかかります。
もちろん患者様本人にとっても、私達歯科医師にとってもとても残念な結末は頑張って根の治療をしてもすぐに破折してしまい抜かなくてはいけなくなることです。
早ければ一年以内にその可能性があります。
またそのある程度のリスクは読めても、100%ではありません。
したがって根幹治療とは破折や根の炎症の再燃をしない未来にかけて、投資してみるかどうかを検討するということです。
先述の通り根幹治療は歯を保存する最後の砦です。
この段階になると患者様自身にしっかり考えていただく必要があります。
私達歯科医師もそのメリットデメリットをご説明させていただき、その選択のお手伝い、またその選択に対して最善を尽くします。

根幹治療を行わずにインプラントをするメリット

①状態にもよるが5年生存率97%以上のため、ほぼ今後問題が出ることはない。

②期間、費用がインプラントのみとなるため根幹治療、インプラント両方を行うよりも結果的に抑えることができる

根幹治療を行わずインプラントをするデメリット

①自分の歯ではなくはる

②加齢変化や自己管理が疎かだとどこかでトラブルがおきるリスクがある

③インプラントがだめになったとき同じようにインプラントできない場合がある

最後に

根幹治療かインプラントか、かなり迷うポイントだと思います。しかしこの状況で迷われる方が多いのも事実です。
当院では経験豊富な歯科医師がどちらの選択肢もとれることが強みです。
根幹治療をして歯を残すにしても、抜歯をしてインプラントをするにしてもご自身の治療の選択に対して最善の治療を行わせていただきます。
より納得できる選択肢をとれるよう必要な検査をした上で丁寧に説明させていただきます。

まずはお気軽にご相談ください。

 

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