40代反対咬合を骨切りなしで矯正した症例お見せします。
こんにちは、今回は40代の方の反対咬合を抜歯2本をして
ワイヤー矯正で治した症例を写真付きで紹介します。
反対咬合とは
反対咬合(はんたいこうごう)とは、一般的に「受け口(うけぐち)」や「しゃくれ」とも呼ばれる不正咬合の一種です。通常、上の前歯が下の前歯よりもわずかに前に位置するのが正常な噛み合わせですが、反対咬合では、下の前歯が上の前歯よりも前に出てしまっている状態を指します。
原因
反対咬合の原因は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 骨格的な要因:
- 下顎が過剰に成長している
- 上顎の成長が不足している
- 両方の要因が組み合わさっている
- 歯の生え方の要因:
- 下の前歯が過剰に前に傾斜している
- 上の前歯が後ろに傾斜している
- その他の要因:
- 遺伝的な要因
- 幼少期の指しゃぶりなどの癖
- 口呼吸
症状
反対咬合は、見た目の問題だけでなく、以下のような様々な症状を引き起こす可能性があります。
- 咀嚼機能の低下: 食べ物をうまく噛み切れず、消化不良の原因となることがあります。
- 発音障害: 特にサ行やタ行の発音が不明瞭になることがあります。
- 顎関節症: 顎の関節に負担がかかり、痛みや開口障害を引き起こすことがあります。
- 虫歯や歯周病のリスク増加: 歯磨きがしにくく、口腔内環境が悪化しやすくなります。
- 心理的な影響: 外見に対するコンプレックスから、心理的なストレスを感じることがあります。
治療法
反対咬合の治療法は、原因や症状の程度によって異なります。
- 矯正治療: 歯並びや噛み合わせを改善するために、ブラケットやマウスピースなどの矯正装置を使用します。
- 外科的矯正治療: 骨格的な問題が大きい場合は、顎の骨を切って位置を調整する手術が必要になることがあります。
- その他の治療: 幼少期の反対咬合には、舌の癖を改善するための訓練(MFT)などが有効な場合があります。
症例ケース(叢生)
- 年齢:40代
- 性別:女性
- 主訴:受け口が気になる
- 診断:上下歯列の反対咬合+開咬
- 治療方法:ブラケット矯正(上下顎)、下顎第一小臼歯2本抜歯
- 治療期間:2年半(通院35回)
- 治療料金:約87万円(基本料金+毎月調整費+リテーナー費)税込
- リスク・副作用:歯を動かす際に違和感や多少の痛みを伴うことがある。矯正装置を装着するため、虫歯や歯肉炎になるリスクが少々高まる
初診時の口腔内写真
下の歯が前に出ているのが分かると思います。
それに前の歯がほとんど当たっていなく、奥歯しか当たっていないので
奥歯の負担もかなりかかります。
矯正開始から半年の写真
矯正開始6か月が経過して、かみ合わせちゃんと上が外で下が内側に入りました。
しかし、まだ前歯のほうに隙間があるのでもう少しかみ合わせを作っていくことになりました。
矯正から1年間の写真
矯正1年たった写真です。
横の隙間がなくなり、歯並びもきれいになりました。
矯正後の写真
矯正後の写真になります。
かみ合わせも、見た目もかなり改善されて
患者様も満足されました。
反対咬合(受け口)の場合は必ずしも骨切りを必要としないので
ぜひ一度ご相談ください。
院長 岡本