20代女性・矯正の症例紹介
今回は20代ブラケット矯正(ワイヤー矯正・成人矯正)の症例にの紹介です。
前歯の大きさが平均より大きいと歯が並びに入りきれず、前に突出してしまうケースです。
・主な発生メカニズムについて
①あごに対して歯が大きすぎる
あごの骨のサイズ(スペース)が標準的であっても、前歯1本ごとの横幅(歯冠幅径)が大きいと、歯が綺麗に収まりきりません。
②歯同士の押し合い
スペース不足のため、前歯が前後にはみ出したり、斜めに捻じれて(捻転)並ぶことになります。
・治療方法のアプローチ
前歯の横幅が大きい場合の矯正治療では、
「いかにして必要なスペースを作るか」「歯の横幅自体を調整するか」
がポイントになります。
①ディスキング(IPR・スライス)
歯のエナメル質を安全な範囲(0.2〜0.5mm程度)で少し削り、歯の横幅を小さくしてスペースを作ります。
前歯の横幅が大きいケースでは非常に効果的で、抜歯を避けられる可能性が高まります。
②歯列の拡大(側方・前方拡大)
歯列弓(歯並びのアーチ)を外側に広げることでスペースを確保します。
IPR+マウスピース矯正(インビザライン等)またはワイヤー矯正
微調整が得意なマウスピースやワイヤーを用いて、削ったスペースを活用しながら歯を並べ替えます。
③ 抜歯(小臼歯の抜歯)
重度の重なりがあり、ディスキングや拡大だけではどうしてもスペースが足りない場合に行われます。
メリットと注意点
見た目のバランス改善
歯の横幅を適切に小さく(ディスキング)して並べることで、歯並びだけでなく「大きすぎる前歯」そのものの主張を抑え、口元のバランスが整いやすくなります。
適切な診断が必要
エナメル質を削れる量には限界があるため、精密検査(レントゲンやCT、3Dスキャン)が大切です。
今回はディスキング+歯列拡大の二つの手法を用いて矯正を行いました。
年齢:20代女性
主訴:前歯が噛み合わず、前歯で噛みにくい。
所見:前歯が開口。奥歯のみ接触。歯列全体の狭窄およびガタガタあり
治療:上下ワイヤー矯正。約1.5年で矯正完了
費用:80万円
リスク・副作用:歯を動かす際に違和感や多少の痛みを伴うことがある。
矯正装置を装着するため、虫歯や歯肉炎になるリスクが少々高まる
矯正前写真

上の前歯が4本ともに大きく、そのため歯列に入りきらず、前に突出しているのが分かります。
また、上下ともに歯列の横幅が狭く、広げる必要がある。
矯正後の写真

前歯の大きさを調整しました。
歯を削る量を事前に精査し、平均の大きさに合わせました。
また、上下歯列幅を横拡大して丸みを帯びた並びにしました。
口元も最初より下がってEラインが綺麗になりました。
ぜひご相談ください!
岡本浩正







