審美歯科について解説します
こんにちは、院長の岡本です。1月も終わり、2月となりましたがまだまだ寒い日が続きますね。
皆様は体調に十分気を付けてお過ごしください。
ところで、ついにマスク生活が終わりを向かえようとしております。
これからは口元が見られますので、今のうちに口元の美を追求してみてはいかがでしたでしょうか。
今回は審美歯科について解説していきます。
「審美歯科」とは
日本審美歯科協会によると:
一般的に審美歯科とは、歯や口元の美しさに焦点を当てた総合的な歯科治療のことを指します。
歯科治療には「虫歯や歯周病を治す」「よく噛めるようにする」といった機能的な側面と、
「白く形のいい歯にする」「歯並びを整える」といった美観の側面があります。
この両方を満たす、美しさという観点をプラスした歯科治療が審美歯科治療です。
幼年期から青年期、老年期にかけ、その年代にふさわしい口元の健康美を求めていくのが私たち日本審美歯科協会が考える審美歯科です。
引用:「日本審美歯科協会」http://www.shinbishikakyokai.com/
審美歯科ではどういった治療があるのか?
①ホワイトニング
ホワイトニングは、歯を白く美しくするための方法。コーヒーや紅茶などによる歯の着色を、自分の歯を削ることなく安全に白くします。
専用のホワイトニング剤を歯に塗ることで少しずつ歯を白くします。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行えるホームホワイトニングがあります。
②歯科矯正
子供のうちに行う床矯正(プレート矯正)、大人になってから行うワイヤー矯正、マウスピース矯正などがあります。
③クリーニング
歯科医師や衛生士によって行われる歯のお掃除です。
歯の表面にこびりついた汚れ、歯と歯、歯と歯茎とのすき間の汚れを専用の器具などで取り除きます。
日々のブラッシングでは取り除けない汚れを放置しておくと虫歯や歯周病の原因になってしまうため、
定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが推奨されています。
当院では最新の機器「エアーフロー」を使用しています、今まで以上に着色汚れを綺麗に落とせます。
https://www.greendental.tokyo/perio/
④補綴(詰め物、被せ物)
今回は④補綴に焦点を当てて、説明していきます。
保険適応外
セラミック
セラミックとは陶材のことで、天然歯によく似た透明感と白さを再現できるのが特長です。
セラミックは、金属を含まないため、金属アレルギーの心配がなく、溶けだした金属イオンで歯茎が黒くなることもありません。
また、セラミックは汚れがつきにくく、虫歯や歯周病を引き起こすリスクも抑えることができます。
(メリット)
- 天然歯と同じ白さ、透明感を再現できる
- 歯ぐきの変色がない
- 摩耗に強い(すり減らない)
- 金属アレルギーの心配がない
- プラークや歯石が付着しにくい
(デメリット)
- 保険が適用されない
- ジルコニアよりは強度が低い
- 過度な力がかかると欠けたり割れたりすることがある
ジルコニア
ジルコニアとは二酸化ジルコニウムとも呼ばれ。
セラミック系素材の中でも最も強度があり、色も白いので、銀歯のように目立つことはありません。
透明感はセラミックよりは劣る上に色調のバリエーションが少ないのでひと昔は主に奥歯で使われてきましたが、
近年歯科業界の材料技術が進歩し、美しく加工する技術も確立されてきました。前歯で使われることが増えてきました。
(メリット)
- 強度がとても高い
- 変色が殆ど起こらない
- 歯ぐきの変色がない
- 摩耗に強い(すり減らない)
- 金属アレルギーの心配がない
- プラークや歯石が付着しにくい
(デメリット)
- 保険が適用されない
- 材質が硬すぎるため、対合歯のすり減りに注意
メタルボンド
メタルボンドとは金属のフレームにセラミックを焼き付けているものです。
金属フレームであるため耐久性が高く、強い力が加わる奥歯に適しています。
ただ内部が金属である分、見た目の透明感や色調はオールセラミッククラウンに劣り、歯ぐきが退縮することで金属部分が見えたり、
金属イオンが溶け出して歯が黒ずんで見えたりすることがあります。また、金属を使っているため金属アレルギーの方は使用できません。
(メリット)
- 内面が金属なので、割れにくく前歯でも奥歯でも使用できる
- 時間がたっても変色しにくい
- プラークや歯石が付きにくい
- 強度はそれなりに高い
(デメリット)
- 内面が金属のためフルセラミックよりは透明感は劣る
- 金属を使用しているので、経年変化で歯ぐきの退縮や黒ずみが気になる
- 金属アレルギーの方は使えない
- ひと昔の治療法になりつつある
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、歯の表面を少し削り、薄いセラミックを貼り付けるネイルのような治療です。
ホワイトニングの効果が出にくい神経を抜いた歯を白くしたり、歯並びのわずかなすき間を整えたりといった目的で行います。
白く透明感のあるセラミックであるため、美しく自然な見た目に仕上がります。
TVで芸能人の綺麗な歯はこのラミネートべニア治療が多いです。
(メリット)
- 歯を削る量が極めて少ない
- 麻酔を必要としない
- 審美性が高い
- 軽度の歯並びのガタガタであれば治せる。
- 変色しにくく、プラークや歯石も付きにくい
- 金属アレルギーの心配がない
(デメリット)
- 大臼歯(6番より後方の歯には向いていない)
- 歯の削合量が少ないがために、脱離しやすい、欠けやすい
- 全部被せるものとコストは同等
保険適応
コンポジットレジン(保険適応内プラスチック)
コンポジットレジンとは、保険適応内の歯科用プラスチックです。
奥歯の溝の中に小さいむし歯があったり、前歯の間に小さいむし歯があったりすると使われる材料になります。
保険適応の治療法になりますが、ケースによっては保険適用外になることもあります(当院では保険適応内の対応のみです)
CRは虫歯の治療だけではなく、少し欠けた歯の修復にも使われますし、軽度のすきっ歯の改善に使われることがあります。
詰め物などの金属部分をレジンに置き換えて、金属アレルギーの予防や審美的改善を図ることもあります。
ただ、強度は高くはないため、大きな修復物、大きなむし歯の修復には適しない場合があります。
(メリット)
- 即日、ほぼ一回で治せる
- 色の種類が多数あるので、歯に近い色で治せる
- 被せ物などと比べると歯をあまり削らなくて済む
- 金属を使用しないので、金属アレルギーなどが起きない
- 保険適応内
(デメリット)
- 時間が経つ劣化するので、着色変色しやすい
- 強度が弱いため力がかかると、欠けてしまう
- 直接お口の中で治すので、水分や気泡が混入しやすい
- 詰め物、被せ物よりは精密度が下がる
- 症例が限定される
いかがでしたでしょうか。
「マスク美人」という言葉が存在している中、口元の印象で人は180度変わります。
口元でお悩みありましたら、ぜひご相談ください。