健康な食生活を送るための食育と歯科

こんにちは、院長の岡本です。
今回は食育に関することを書いていこうと思います。
近年食育と歯科との関係性が深まり、健康なお口なしではしっかりした栄養も摂れないという考えが大きくなってきています。
歯科医院で管理栄養士を雇用し、治療に来る患者さまに栄養指導を行っているところも増加しております。
当院では管理栄養士4名所属していまして、これから小児矯正の方に向けての食育指導を開始しようと考えております。

そもそも食育とは

農林水産省では
食育とは「生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるもの」

と定義されています。

https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/

文部科学省では
「子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けること」

と定義されています。

https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/syokuiku/index.htm

つまり

食育とは、「生活の基礎作りに役立つ、基本的な食事を学ぶ教育」と捉えられます。

子どもから大人まで、あらゆる世代で重要!

子どもから大人まで、いろんな世代で食育は重視されています。
早いうちから食育に励み、その重要性を理解することがポイントとなっています。
あとから習慣を改善する、させることは中々難しいですよね。
最近では、幼児からの食育への取り組みが行われています。
また、大人にとっても食育は欠かせません。
家庭で食事を提供するのは大人の役割だからです。
どんな料理を用意するかだけではなく、食事の時間や食事をする人数、環境への配慮も求められます。
子どもが生まれると子育てを通じて改めて食の重要性に気がついたという人も多いです。
大人も子供も食育を学ぶことで得られるメリットは大きいと言えます。

歯を強くする栄養素

<食育を学ぶメリット>

① 健康的な暮らしができる

栄養バランスを考え、適量を意識して食事をすれば、肥満・栄養失調などのような病気を防ぐことができます。

② 精神面が安定する

家庭環境によっては、どうしても1人で食事を取らなければならない子どももいます。
しかし、何人かで食卓を囲み楽しく食事をとることで情緒が安定し、協調性も身に付くとともに、集団の一員として活動することで、自信を持てるケースもあります。
なお、必ずしも、家族が集う必要はありません。学校の友達や地域の人などと食事をすることでも、十分食育の効果が得られます。

③ 学力・体力向上

「学力と体力が上がるメリットもあります。
栄養バランスに優れた食事を十分にとると、脳や筋肉の働きが良くなることが報告されています。
特に、朝食が学力と体力によいと今までの研究データでも出ていますね。
農林水産省の報告によると、中学生を対象とした研究で、朝食を食べる児童は学力が高いことがわかっています。

④ 食事マナーが身に付く

食育を学ぶことで食事のマナーを身に付けられます。
食事のマナーは、コミュニケーションスキルのひとつです。
大人だとビジネスシーンや子供では外食などにおいても、適切な食事マナーが求められます。
小さい頃から食育を受けると、自然に正しいマナーが身に付くでしょう。

<食育を学ばないデメリット>

① 体が弱くなる

必要な栄養素がわからず、栄養の重要性も理解していないために、健康を維持できなくなってしまうのです。

② 食への感謝が乏しくなる

食育では、生産者の立場で、作物を栽培などに取り組むことがあります。
食に携わる人の努力や苦労がわからなければ、食へのありがたみを感じにくくなるかもしれません。
結果として、食事のマナーが悪い、食への関心が薄いといった問題が発生してしまいます。

③ 子どもなどに指導できない

また、「子どもなどに指導できないこと」も挙げられます。
自分が食育を理解していなければ、子どもなどに教えることは難しいでしょう。
食育を次の世代に伝えるためにも、食育を学ぶことは重要です。

歯医者の視点での食育

【健口かながわ 5か条について】

皆さん、健口かながわ5か条というものをご存知ですか?
こちらは神奈川県が、歯とお口の健康づくり行動目標として掲げているものです。
今回は健口かながわらか条について詳しくお話しいたします。
子供から高齢者まで共通して取り組める内容となっております。

(健ロ)健口体操で口腔機能の維持・向上

口腔機能は、「食べる」「話す」「呼吸をする」といった生活に密着した重要な機能です。
口腔機能をいつまでも維持・向上するためには、顔や舌の筋肉を動かす健口体操が効果的です。健口体操を毎日行いましょう。
お口の体操:グー・パー・ぐるぐる・ごっくん・ベー

お口体操 歯医者 桜新町

① 〜⑤を3回以上毎日続ける事で様々な効果が…
・脳の血流がアップして頭スッキリ!
・唾液の分泌量が増えお口の中がうるおう!
・舌の力が強くなり、飲み込む力も向上!
・フェイスラインもすっきり!
・オーラルフレイルも予防できる!

オーラルフレイルとは
口から食べ物をこぼす、物がうまく飲み込めない、滑舌が悪くなるといった些細な衰えの事

(か)かかりつけ歯科医に歯科検診

かかりつけ歯科医は、歯と口腔の健康について相談に応じたり管理をしてくれたり歯科医師のことです。
特に痛みなどの症状がなくても、年に1回以上の歯科検診をかかりつけ歯科医で定期的に受けましょう。

(な)なんでもよく噛み、おいしく食べよう

むし歯や歯周疾患がなく、何でもよく噛める歯があることは全身の健康を維持するために重要です。
また、よく噛むことは、あごや脳の発達を促したり、早食いや食べ過ぎを抑えたり肥満予防にも有効です。ひと口 30回以上噛むことを意識しましょう。
・よく噛む秘訣
かみごたえのある食品を選んで噛む回数を増やしましょう!

嚙む回数 歯医者 桜新町

斉藤滋、柳沢幸江「料理別咀嚼回数ガイド」より抜粋

(が)鏡を見て、歯と歯肉のセルフチェック

むし歯や歯周病などの歯科疾患を早期に発見するために、普段から鏡を見て、口の中の変化に気付くセルフチェック習慣を身に付けましょう。

(わ)忘れずしよう、歯みがきと歯間の清掃

むし歯や歯周疾患は、歯に溜まった歯垢の中の細菌が原因で起こります。毎日の歯みがきと歯間部の清掃で、むし歯や歯周疾患を予防しましょう。
神奈川県健康増進課作成リーフレットより抜粋

【8020 運動につながる健口かながわ5か条】

健口かながわ5か条を広めることで、いつまでも美味しく食べられる人生を目指して多くの方に「8020」を達成してもらいたいです!
“8020”ば“ハチ・マル・ニー・マル”と読みます。「8020運動」とは、80歳になっても20本以上の自分の歯を保とう!という運動のことです。
親知らずを除く28本のうち、少なくとも20本以上自分の歯があれば、ほとんどの食物を噛み砕くことができ、美味しく食べることが可能です。
なので、若いうちから歯科検診に定期的に通うことや、よく噛んで食べること、歯みがきや歯間ブラシを忘れずすることを習慣化して、
高齢になっても自分の歯を20本以上保てるように心がけていきましょう!

お口の機能

いかがでしたでしょうか。
しっかり食事ができると、心身ともに健康になりますね
そのためにはまずは歯を健康にしていくことが大切です。
歯でお困りなことがありましたら、いつでもご相談ください。
良い食生活を目指していきましょう!

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