非抜歯矯正をお薦めします★
こんにちは、院長の岡本です。
今回は非抜歯矯正について記載していきます。
従来の矯正とは★
矯正専門医の先生が「あなたの歯の状態では、(健康な)第一小臼歯を抜かないと矯正できませんよ。」とよく言います。
また、多くの大学の歯学部では、歯を抜く矯正を中心に教育しています。
この際に抜く歯を第一小臼歯といいます。
第一小臼歯とは、前から4番目の歯で、犬歯の後ろにある歯です。
この第一小臼歯を抜くことを便宜抜歯といいます。
しかし、本当にこの第一小臼歯を
そんなに簡単に抜いてよいのでしょうか?
あなたは、つい最近まで頑張って、虫歯にならないように歯を磨いていたことでしょう。
その努力は、とても素晴らしいことです。
「そんな健康な歯を抜いてまで矯正をするなんてもったいない。」
そう感じることと思います。私たちグリーン歯科はその考え方に共感します。
私も、大学ではそのように教育を受け、第一小臼歯を抜く便宜抜歯は仕方がないものだと思っていました。
しかし、臨床歯科医として治療をしていくうちに、他院で歯を抜いて矯正した患者さまのお口の状態をみて、愕然としたことが何度もあります。
「子どものころに矯正をしたのだけど、気づいたら元に戻っていた。」
「歯を抜いて矯正した結果、すきまができたままになってしまった。」
「歯を抜いて矯正をした直後から顎がガクガクするようになった。」
「歯を抜いて矯正をしてから、顎に痛みがでるようになった。」
「成人になってから歯を抜いて矯正をしたら、顔が変わってしまった。」
…などのさまざまなトラブルを持つ患者さまに出会いました。
たどりついた、歯を抜かない矯正
もちろん、すばらしい矯正医により、良い結果がもたらされることも多いことでしょう。
ただし、歯を抜いて矯正した患者さまの中には、残念な結果になってしまった方が多いのも事実です。
どうしてこのようになってしまうのか、私はいろいろな研修を受けてきました。
そして、たどりついた矯正が当院の理事長鈴木聡先生より教わった
MEAWワイヤー、ゴムメタルワイヤーを使って健康なかみ合わせを作る歯を抜かない矯正
この方法を採用することにより、手前に倒れて歯がガタガタになってしまった方、上顎前突、開咬、顎偏位症などの
かみ合わせのトラブルのほとんどを解決できるようになりました。
もちろん、状況によっては私も第一小臼歯を抜くことはあります。残念ながら100%抜かないという状況ではありません。
ですが、95%以上は抜かずに矯正をしています。
歯を抜くことは最後の手段としていただき、なるべく歯を抜かない選択をすべきと考えています。
歯を抜く前に、よく考えてみてください。
私は、あなたの大切な歯を抜きたくありません。
歯を抜かずに矯正ができるのです。
よくある非抜歯矯正の質問
Q:治療には期間はどのくらいかかりますか?何回くらい通院は必要ですか?
A:個々の状況により変わります。(個人差があります。)
マルチループ、ゴムメタルを使った歯を抜かない矯正の最大の特徴は、治療期間が短いということです。
一般的にストレートワイヤーを使用した矯正と比べた治療期間は、約半分ほどと言われています。
今までマルチループを使用して矯正した患者さまの治療期間の平均は、約1年3ヶ月~6か月です。
ただし、早い方は6ヶ月くらい、遅い方では2年半~3年くらいかかることもあります。
治療期間は、患者さまの口腔内状態、年齢、骨年齢などによって変わります。
また、床矯正では、永久歯が生えそろうまでの期間になりますので、開始時期により治療期間は多少前後しますが、2年くらいはかかります。
Q:治療中でもスポーツや楽器演奏はできますか?
A:最初は慣れませんが、スポーツや楽器はできます。
ブラケットとワイヤーがついている状態では、顔面を強打する可能性の高いスポーツ(ラグビー、ボクシングなど)は避けていただきたいと思います。
ただし、必要な場合にはマウスピースをご用意します。
楽器に関しては、唇を使うトランペットなどの楽器は、矯正に慣れるまでは演奏に支障がある場合もあります。
Q:治療は痛い?
A:痛みはありますが、個人差があります
ブラケットワイヤー矯正は、装置をつけてから3日~1週間くらい痛むことがあります。
これはかなり個人差があります。月一回の調整をした日や、歯を動かした当初のみ痛みが出やすいです。
小児矯正の患者さまは、痛みは出ることがほとんどないです。
矯正の痛みが強い場合には、痛み止めや処置をしますので安心してください。
Q:矯正治療中は食事の制限はありますか?
A:矯正に慣れてきたら、基本的に何を食べても問題はないです。
矯正期間中は歯が多少動いていますので、分厚いお肉やせんべい、りんごの丸かじりなどは避けましょう。
あと、ガムやハイチュウはブラケットにくっつきますので注意が必要です。
小児矯正の場合には、装置を外して食事をするので、基本何を食べても大丈夫です。
Q:子どもに矯正治療をすると虫歯になりやすくなるというのは本当ですか?
A:子どものうちは、どうしても歯ブラシに問題があります。
特に思春期のころは、反抗期でもあり、歯ブラシをあまりしないお子さんもいます。ただし、歯ブラシをうまくしなければ必ず虫歯になります。
グリーン歯科クリニックでは、この対策として毎回歯科衛生士によるブラッシングの説明と確認そしてクリーニングをしています。
子どもに限らず、矯正期間中は患者さまの責任のもとで、歯ブラシをがんばっていただく必要があります。
それを、われわれが徹底的にサポートしますので、ご安心ください。
また、子どもに多く使う床矯正においては、装置をはずせますので、歯ブラシは通常通りできますので、普通の歯ブラシで大丈夫です。
この場合も歯科衛生士によるサポートをしていますので、通院していないお子さんより虫歯にはなりにくくなります。
Q:矯正治療は何歳~何歳までが対象ですか?
子どもの治療においては、早くても6歳臼歯が生えてからが治療開始になります。
それ以降でしたら、いつでも大丈夫です。
また、50歳代の患者さまも多く矯正されています。
詳しくは以前のブログにも記載しておりますので、ぜひ読んでみてください
Q:治療後にまた元に戻ってしまうのが心配です。大丈夫でしょうか?
A:矯正は歯を動かすことにより、歯並びやかみ合わせを治す治療法です。
ただし、骨にはゴムのような性状があるので元に戻ることがあります。これを後戻り(あともどり)といいます。
後戻りといっても、全く元に戻るということではなく、少し1ミリくらい動くかもしれません。
マルチループ、ゴムメタルワイヤーを使った歯を抜かない矯正では、通常の矯正に比べてこの後戻りも少なくなります。
ただし、それでもちょっとは動きます。
そのために、当院ではこれを防ぐために、上下の前歯の裏側に細いワイヤーで固定をします。非常に細く、ぴったり接着しますので、違和感はありません。
また、多くの患者さまのおかれましてはリテーナーをお作りします。
これを寝ている間だけつけていただければ、ほとんど動きません。リテーナーにおいては2年間、毎晩つけて寝てください。
それ以降については、その状況により変わりますので、矯正後に説明します。
Q:歯を抜かなくても矯正はできますか?
A:ゴムメタル、マルチループを使った矯正では、基本的に第一小臼歯を抜きません
ただし、通常使わない親知らずは抜くことが多いです。
また、親知らずをいい感じにつかえそうな場合には、まれに第一小臼歯や第二大臼歯を抜くこともあります。
これなら、矯正後も歯の本数が変わりません。
必要な歯を抜いてしますと、顎の状態が悪くなったり、かみ合わせのバランスが変わって調子が悪くなることもあります。
また、顔がふけて見えるほど変わってしまう方もいます。
ですから、できるだけ歯を抜かない選択を取るべきと考えています。
見た目だけの矯正でなく、かみ合わせのバランスを大事にした矯正をしていきたいのです。
Q:歯並びの悪さは治療をせずとも自然に改善していくことはありませんか?
A:残念ながら、自然と治癒することはありません。
たとえば、ちらかっている部屋が自然にきれいになるということはありませんよね。
なんらかの意思できれいにしようと思わなければ、きれいになりません。
矯正治療は、この意思に値します。
また、多くの患者さまにおかれましては歯が前方に傾斜していますので自然と立ってくるということはありません。
歯をまっすぐ立たせるには矯正治療が必要です。
Q:矯正費用は?
A:グリーン歯科クリニックでは
矯正治療費を63万円+税~としています。
床矯正の場合は、27万円+税となります。
また、矯正費用は、医療費控除の対象になります。
医療費として、家族分も含めての、他医療機関の医療費も含めてのすべての医療費をまとめて控除の対象になります。
世帯主の収入によって変わりますが、医療費の1割から5割まで戻ってくる可能性があります。
多くの方が、ある程度は戻ってきます。
詳しくは、税務署にご相談ください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm
いかがでしたでしょうか。歯を大切にしたい+歯並びを綺麗にしたい方はぜひ一度ご相談ください。