成人矯正の疑問
こんにちは院長の岡本です。
以前小児矯正についての疑問をいくつか挙げましたが、今回は成人矯正の気になるポイント、疑問点を書いていこうと思います。
①成人矯正は最低何歳、最高何歳までの人が出来るのか?
・最少年齢は13歳からが多いです。
なぜなら12歳臼歯と言われる7番目の大きい歯が生えてくると、あごの骨の成長はほとんど終わりを迎えます。
小児矯正は骨の発育成長を促す矯正に対して、成人矯正は歯に強い固定力をかける矯正になりますので、あごの骨の成長を阻害してしまいます。
なので、成人矯正をしっかりやっていくとなると13歳以降が良いとされています。
・最高年齢は決まっていません。
60代、70代の方でもあごの骨に異常がない場合歯科矯正を受けることができます。
しかし人間の硬い組織は年齢とともに衰えてしまうものなので、矯正で歯を動かしていくのには注意が必要で限界もあります。
つまり歯科矯正はいつやっても遅くはないですが、ご自身の要望によって始める時期が変わります。
20代30代は綺麗な歯で笑いたいなど審美性が重要視されます。
40代50代の方は審美性に加えて、好きなものをよく噛めるようにかみ合わせを重要視します。
60代70代の方々は審美性、かみ合わせに加えて今ある歯をもっと長く持たせて健康重視になります。
②成人矯正にはどんな治療法があるのか?
大きく分けて2パターンあります。
・一つは従来のワイヤー矯正(ブラケット矯正)になります。
かなり長い歴史のある治療方法で、歯一つ一つに小さな装置をつけてそれを全部ワイヤーとくっ付けてワイヤーの形にそって歯並びを治していく手法です。
メリット:歯並びを精密に細かくきれいに治すことができる。自分で装置を外せないので強制力があります。
デメリット:装置が目立ちます(当院では前歯は白いセラミックを使用しています)
・もう一つは最近普及し始めたマウスピース矯正です。
パソコンでゴールとなる歯並びを設定し、それをマウスピースに組み込んで患者さんはマウスピースを定期的に変えるだけで歯が動いていきます。
メリット:目立たない。外したいときに外せるため、矯正していること自体他に知られずに歯並びを治せます。取り外せるため、虫歯リスクも減少します。
デメリット:ご自身で外せるため、自己管理が難しい方は途中挫折することもあります。またワイヤー矯正よりは矯正期間が長くなることがあります。
③成人矯正治療は痛いのか?
慣れない時は痛いです。
・しかしずっと痛いわけではなく、最初に装置をつけてからの1~2週間、毎月1回の調整のその日が痛くなることがあります。そのあとは慣れていきます。
余談になりますが、歯科矯正を始めると最初はやっぱり鈍い痛みがあるので食欲が減少することがあります。ダイエットに成功しやすくなるとも言われております。またマスク生活が続いているため、これを期にマスクなし生活に向けて綺麗な歯並びをぜひ手に入れましょう。