• 根幹治療とインプラントどっち?

    こんにちは。土曜日出勤させていただいております歯科医師の新熊志野と申します。

    今回は根幹治療で歯を残すか、抜いてしまってインプラントにするべきか

    この選択についてお話しさせていただきたいと思います。
    まず認識として

    根幹治療は歯を残すための最終手段

    桜新町 歯医者 根の治療
    ↑根幹治療

    インプラントは歯がなくなってしまったところに人工の歯根を入れる

    桜新町 歯医者 インプラント治療
    ↑インプラント

    と認識してください。

    前提としてこの選択肢がでてくるのは
    歯の根に明らかなヒビが見られられない
    残存歯質量がそこまで多くない
    この場合は私達歯科医師も迷うポイントです。
    逆に明らかに根が割れている、残存歯質が少なく根の治療をしても被せ物を作るスペースがそもそもなかったり、
    すぐに割れてしまったりする可能性が高い場合は抜歯をおすすめします。
    また歯質がしっかり残っていて根の治療が可能な際は根幹治療をおすすめします。

    根幹治療で歯を残すメリット

    ①自分の歯を残せる

    ②歯を失ったときにインプラントを先延ばしにできる

    やはり誰でもご自身の歯を残したいですし、できる限り抜きたくないと思います。
    しかし②に関しては意見が分かれるポイントです。

    インプラントの予後は以下のポイントに分かれます。
    患者の口腔内の状況、全身状況、年齢
    インプラントを入れる際の骨の量
    埋入後のメンテナンス、生活習慣

    インプラントは5年生存率が97%以上といわれる非常に成功率の高い治療ですが、20年後、30年後の未来はわかりません。加齢による変化は口腔内も例外ではないですので、インプラントを先延ばしにするという考え方も実際にあります。
    しかしインプラントは平均的に若い骨ほど予後がいいことも事実です。
    先延ばしにし続けて、いよいよインプラントになったときに口腔内の状況、骨の状況がインプラントを打てない患者様もいらっしゃいます。
    インプラントを先延ばしにするということは人によってメリットにもなればデメリットにもなり得ます。

    根幹治療で歯を残すデメリット

    ①歯を残せたとしてもすぐに割れてしまい想定していたより早く歯を抜かなくてはいけなくなることがある

    ②天然歯を残すため期間と費用がかかる

    ③最終的に抜歯になってインプラントになった場合、インプラントが打てない、または予後不良になる場合がある

    根幹治療は時間、費用がかかります。
    もちろん患者様本人にとっても、私達歯科医師にとってもとても残念な結末は頑張って根の治療をしてもすぐに破折してしまい抜かなくてはいけなくなることです。
    早ければ一年以内にその可能性があります。
    またそのある程度のリスクは読めても、100%ではありません。
    したがって根幹治療とは破折や根の炎症の再燃をしない未来にかけて、投資してみるかどうかを検討するということです。
    先述の通り根幹治療は歯を保存する最後の砦です。
    この段階になると患者様自身にしっかり考えていただく必要があります。
    私達歯科医師もそのメリットデメリットをご説明させていただき、その選択のお手伝い、またその選択に対して最善を尽くします。

    根幹治療を行わずにインプラントをするメリット

    ①状態にもよるが5年生存率97%以上のため、ほぼ今後問題が出ることはない。

    ②期間、費用がインプラントのみとなるため根幹治療、インプラント両方を行うよりも結果的に抑えることができる

    根幹治療を行わずインプラントをするデメリット

    ①自分の歯ではなくはる

    ②加齢変化や自己管理が疎かだとどこかでトラブルがおきるリスクがある

    ③インプラントがだめになったとき同じようにインプラントできない場合がある

    最後に

    根幹治療かインプラントか、かなり迷うポイントだと思います。しかしこの状況で迷われる方が多いのも事実です。
    当院では経験豊富な歯科医師がどちらの選択肢もとれることが強みです。
    根幹治療をして歯を残すにしても、抜歯をしてインプラントをするにしてもご自身の治療の選択に対して最善の治療を行わせていただきます。
    より納得できる選択肢をとれるよう必要な検査をした上で丁寧に説明させていただきます。

    まずはお気軽にご相談ください。

     

  • 妊娠性歯周炎について

    こんにちは、院長の岡本です。季節が変わりまして気温の変化に気を付けたい時期になりました。

    今回は妊娠中の口腔ケアについてまとめてみました。

    妊娠するとたくさんのことに気を付けていかなければいけないので、日常生活がすごく大変だと思います。

    その中でもホルモンバランスの変化によって歯周病になりやすいことをご存知でしょうか?

    はじめは歯茎の違和感、腫れだったものが放置していると腫れが徐々に広がって、全身にもさまざまな影響を与えることになりかねません。
    妊娠中でも毎日のオーラルケアはしっかり行い、歯周病を予防する必要があります。
    歯周病とは、細菌感染によって炎症が起こることにより、歯肉や歯根膜、歯槽骨などの歯周組織が破壊されてしまう病気で、
    炎症が歯肉にとどまっている歯肉炎と、歯根膜や歯槽骨まで広がる歯周炎の二つに分類されます。

    妊娠性歯周炎 桜新町 歯科

    そして、妊婦さんに起こりやすい歯周炎を妊娠性歯肉炎といいます。妊娠中は、ホルモンバランスの変化だけでなく、つわりによる吐き気がひどくなることで、食生活が不規則になったり、歯磨きが不十分になったりして、結果的に歯肉炎のリスクが高くなるのです。
    歯周病と低出生体重児との関連も近年言われていますので、妊娠中の歯周病予防は大切です。

    では妊娠中のおすすめ歯周病予防を紹介します。

    ①体調の良いときにしっかり念入りに歯を磨く。

    ②水分をしっかりとる。

    ③キシリトールガムを噛んで唾液の分泌を促す

    ④歯医者でクリーニング

    いかがでしたでしょうか、妊娠中は通常の生活でも大変かと思います。歯磨き粉のにおいや、歯ブラシで気持ち悪くなったりすることもあるかと思います。
    そんな方は上記の方法でぜひ口腔ケアをやってみましょう。
    また無理はなさらずに、不安や疑問に思ったら一度来院してご相談ください。

    心よりお待ちしております。

  • 卑弥呼の歯がいいぜ

    こんにちは、院長の岡本です。

    食育の話第2弾です。

    食事のスピードは人それぞれですよね!好きなものや空腹時はモリモリ食べがちになりますが、
    実は食事の速さは栄養の摂取率、消化率、肥満率など色んなことに関わっております。
    そこで、当院の管理栄養士が食事に関する資料をまとめてくれたので、それを詳しくみていきましょう!

    ①咀嚼の話

    一口30回噛みましょう。なぜこんな事を推奨するのでしょう?
    30回噛むのに約2分かかります。食事時間はどのくらいですか?

    噛むことのメリット「卑弥呼の歯がいいぜ」

    :肥満を防ぐ。満腹中枢を動かしましょう

    :味覚の発達。薄味でよく噛んで味わって食べる

    :言葉の発音がはっきりする。口周りの筋トレで表情が豊かに

    :脳の発達。脳細胞の活性化で子供の知育と認知症予防は:歯の病気を防ぐ。唾液の働きで再石灰化の促進と歯周病予防

    :癌を防ぐ。唾液の酵素には発癌作用を消す働き

    :胃腸の働きを促進。噛むことで各消化器官の連携が取れる

    :全身の体力向上。食いしばる力で踏ん張れる

    食事は目と香りと咀嚼で脳へ刺激をし、胃腸へ連携をとり、消化器官をゆっくり動かします。
    ただ食べるという行為だけではなく、消化出来ない食物繊維が悪玉菌や便を腐敗させた有害物を含んで体外へ出すところまでが食事の役割です。
    小腸は免疫細胞の7割があり、テニスコート1面の広さがあり、血を作ります。しっかり食べて小腸をよく動かすことはコロナ禍の免疫機能向上にとても大切なことです。

    実は人の体は使ってないと血流が少なくなり、どんどん退化してしまいます。噛む事をはじめ消化器官の機能維持もしっかりしていきましょう!
    毎日のんびり食事できる環境があればいいのですが、毎日忙しい日々。
    1日の中でゆっくり食べられる時間帯に一口 30回の咀嚼を取り入れてみてください。

    食物繊維の働き 桜新町 食育
    噛む回数 桜新町 歯医者

    最後に歯につながっている神経、上額・下顎そして眼の神経がまとまって三叉神経を経て脳につながります。
    よく噛むことで脳に刺激がいき、セロトニン(調整系ホルモン・幸せホルモン)の分泌を促し他の神経伝達物質であるドパミンやノルアドレナリンをコントロールし、
    精神を安定させる働きがあります。

    歯医者 副交感神経 神経伝達物質

    いかがでしたか?
    現在コロナ禍のため、食事をゆっくり楽しむことが難しい時期ですが、体調をより整える必要がある時期でもあります。
    食事が楽しめないという方いましたら、ぜひ歯の相談、栄養相談お待ちしております。

    岡本

  • 歯を強くする栄養素

    歯科と食育は近年では繋がり深いものになりました。
    当院では管理栄養士が5名所属しております。定期的に食育についての報告がありますので、今回は一つ紹介したいと思います。

    【歯や歯肉を健康に保つために重要な栄養素とは?】

    そもそも歯や歯肉は何でできているのでしょうか。

    桜新町 歯医者 歯の構造

    象牙質、エナメル質、歯肉

    ・エナメル質と象牙質

    カルシウムを最も多く含んでおり、他にも微量にマグネシウムやナトリウム、鉄、亜鉛などが含まれています。また、象質の有機物の主成分はコラーゲンです。

    ・歯肉

    歯肉の約60%はコラーゲンで構成されています。歯肉の内部でコラーゲン組織を作って歯肉に弾力を与えて、歯をしっかり支えたり、噛んだ時に加わる力から組織を守る役割をしています。

    歯を強くする食べ物

    カルシウム:エナメル質、象質共にカルシウムを最も多く含んでいるので、魚介類や海藻類、乳製品などのカルシウムを多く含んでいる食品は、歯を強くしてくれます。カルシウムは吸収されにくい栄養素なので、カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDも一緒に摂るとより効果的です!

    ビタミンD:主に魚類やきのこ類に多く含まれています。また、日光を浴びることでもビタミンDが体内でつくられます。季節や紫外線の強さによって異なりはしますが、天気の良い日は日光浴をするのも良いですね!

    ビタミンA:歯の表面を覆うエナメル質をつくる働きがあります。動物性食品だと、レバーやウナギ、卵、植物性食品だと、にんじんやかぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。

    ビタミンDもビタミンAも『脂溶性ビタミン』なので、油と一緒に調理する事で、吸収率を上げることがでます。マヨネーズを使ったドレッシング類を使用したり、油で炒める・揚げる調理法がおすすめです!

    ビタミンC:歯の象質の形成を支える働きがあります。また、歯肉が構成されているコラーゲンの生成には必要不可欠なビタミンです。主にじゃがいもやピーマン、カボチャ、ブロッコリーなどに含まれています。

    ビタミンCはビタミンD・A とは違い『水溶性ビタミン』なので、水に溶けやすい性質があり、調理法によっては栄養素が減ってしまうことがあります。水溶性ビタミンを多く含む食品を調理する時は、煮汁ごと使えるスープや、煮込み料理にすると余す事なく栄養を摂ることができるのでおすすめです!

    桜新町 歯を強くする栄養素 ビタミン

    清掃性食品とは…?

    清掃性食品をご存じでしょうか?清掃性食品には2種類あります。

    一つ目は直接清掃性食品です。これは、歯の表面についた汚れを落としてくれる食品の事をいいます。代表的なものとして、ごぼうやにんじん、セロリ、レタスなど食物繊維を多く含み、糖質や油分を含まない食品をいいます。

    清掃性食品 桜新町 歯医者

    よく噛む事で唾液の分泌を促したり、顎の発達につながります。

    二つ目は間接清掃性食品です。これは、口に含む事で唾液の分泌を促し、口の中に残った食べかすなどを唾液で洗い流して、口腔内の酸性化を抑えて、虫歯の出来にくい環境にする食品の事をいいます。代表的なものとして、梅干しや酢の物などの酸っぱい物があげられます。

    停滞性食品とは…?

    停滞性食品は、スパゲティやカレー、パン、ビスケットなどの誰もが好きな食べ物が含まれます。これらは糖分や油分を多く含んでいるので、歯にくっつきやすい食品です。
    あまり噛まずに食べられる柔らかい食品は、唾液が多く分必されないので、歯に汚れが停滞して、虫歯の原因になってしまいます。
    そうすると、停滞性食品をあまり摂らない方が良い事になりますが、それでは食事をすることの楽しみが減ってしまいますよね。
    なので、停滞性食品を食べた後は特に歯みがきをするようにしてください!
    歯みがきがどうしても難しい場合は、水で口をゆすいだり、お茶を飲んだりすることで歯の再石灰化を促すことができます!

    停滞性食品 桜新町 歯医者

    食事の後はしっかり歯を磨きましょう!

    できない時は必ずうがいをしましょう!

    いかがでしたか? 栄養について詳しく知れたと思います。健康な歯無しでは栄養も摂れませんので、歯をしっかり管理していきましょう。
    本院ではお子さんの栄養相談、栄養指導も行っておりますので、ぜひご相談ください!

    岡本

  • 歯科治療の金属は身体に悪い?

    こんにちは、院長の岡本です。

    本日の患者様から質問を頂きましたので、それについて記載していきます。

    「金属の詰め物や被せ物は身体に悪いの?」

    現在の日本の保険診療は金銀パラジウム合金、チタン合金、銀合金という金属を使っています。

    上記の3つの金属は国の法律で定められているものなので、必ず悪いとは言えません。
    しかし、ひと昔に使われていた金属 アマルガムという材料は発がん性物質のため身体には良くありませんからアマルガムが入っている場合は除去したほうが良いと言えます。
    現代の銀歯なのかアマルガムなのか歯医者の私たちも区別が付かないものもあります。
    しかし簡単にお家でチェックできるものもあります。

    ・銀色というより黒色

    ・かなり小さく詰められていて、側面や噛む面に入っている

    ・ザラザラしている

    この3つの場合はアマルガムの可能性が高いです。
    また指輪やネックレスで皮膚が赤くなる金属アレルギーの方はお口の中に金属を入れると、発疹を起こしたりします。
    その場合は除去したほうが良いとされています。
    気になる方いらっしゃいましたら、ぜひお電話ご来院お待ちしております。

    桜新町 歯医者 金銀パラジウム合金 アマルガム
  • 歯の痛みが消える謎

    こんにちは、院長の岡本です。
    今回は歯の痛みについてです。

    「歯が一回すごく痛かったけど我慢していたら落ち着いた。これって治ったということですか?」という質問を頂きます。

    すべてに当てはまるわけではありませんが、そのままにせず歯医者さんに行った方がよいことが多いです。
    歯の神経が悪くなった可能性があります。
    今回はこの一文から考えうる歯の中の状態についてご説明いたします。
    ・虫歯のメカニズム
    ・歯の構造
    ・痛い虫歯と痛くない虫歯

    まず歯が痛くなる代表的な原因として虫歯があります。
    虫歯になると歯の表面に穴があきます。
    健康な歯の図↓

    歯医者 健康な歯 虫歯のでき方

    次の図を見ると一番外側が黒くなっているのが分かりますよね。

     

    歯医者 桜新町 むし歯

    この断面図上では一番外側の白いところがエナメル質といいます。エナメル質は中心の神経から一番遠くに存在する組織なので、痛みを感じないことが多いです。
    しかし表面が溶けて、穴が開いてしまうため汚れがたまりやすくなります。このまま放置していると次の段階に進みます。
    次の段階はこちらです。

    桜新町 歯医者 深いむし歯

    さらに深いクリーム色の層まで虫歯が進行して黒くなっていきます。
    そのクリーム色の層は象牙質といいます。
    さらにその奥、オレンジ色で表されているところは歯髄と言っていわゆる歯の神経です。
    その神経は、あごの骨からつながっています。

    この状態、2層目の象牙質まで虫歯が進んでいると冷たいものや甘いものがしみることもあります。まれに無症状の場合もあります。
    ここまでの層を虫歯の治療で削ると神経を刺激されやすいため痛みが出ることが多いです。
    また、一番外側の層、エナメル質よりも内側の象牙質はエナメル質に比べて柔らかく、虫歯の進行が速いとされています。
    さらに虫歯の進行が進むと

    桜新町 歯医者 失活歯

    この段階まで虫歯が進むと歯の神経である歯髄にまで虫歯が進行しています。
    ひとつ前の段階と比べて明確な痛みが続くことが特徴です。咬んでも痛みがあったり、熱いものがしみたりします。何もしていなくても痛みがあることもあります。
    痛みを放置すると虫歯菌が歯髄をおかして神経が死んでしんでしまうことがあります。

    この状態が「一度痛みがあったのに我慢したら落ち着いた」という状態の多くに当てはまります。

    つまり、痛みが落ち着いたのではなく、神経が反応しなくなってしまい、痛みを感じなくなったのです。
    図より左側の神経の先には膿もたまっているので一度痛みがなくなってももう一度痛みが出る可能性や咬んだ時の痛みが出ることもあります。
    また、そのまま長く放置し、歯が虫歯菌によってボロボロになってしますと歯が割れてしまうリスクも高まります。

    「一度痛みがあったのに我慢したら落ち着いた」という症状だけではすべての人が当てはまるわけではありませんが痛みがあったときは痛みが落ち着いたとしても一度歯医者さんで診察することで安心できますよね。

    口の中は自分ではよく見えませんので定期的な検診も大切になります。
    違和感に気づいたらぜひお早めにご相談ください。

     

  • 根管治療について

    こんにちは、院長の岡本です。

    今回は根管治療についてです。

    治療の説明の中で神経の治療もしくは歯の根の治療などと聞いたことはないでしょうか。これらは専門的に根管(こんかん)治療と呼ばれております。
    歯の神経(歯髄組織)まで細菌感染が及んだ歯(いわゆる虫歯)に行う治療です。
    実際には歯の根の内部(根管)まで及んだ細菌や過去に詰めた古い充填物を取り除く治療になります。

    歯根の中はとても細かい構造をしており、歯によっても数や形にばらつきがあるため高度な技術が必要となりますが、
    適切な治療を行うことでその歯の神経が無くなったとしても、歯の保存が可能になります。

    当院の根管治療の特徴として以下のことがあげられます。

    1 歯科用CT

    CTとはComputerized Tomographyの略であり、X線断層撮影法のことをいいます。

    従来のレントゲン撮影は一方向からみた画像ですが、CTは3次元的に様々な方向から診ることができます。
    主に歯科においてはインプラント治療や矯正治療などの診断に有効です。
    根管治療の場合には、従来のパノラマX画像や口内法X線画像といった2次元的なレントゲン写真では診断が困難な病巣があります、
    しかしCTを活用することでより早期に診断することが可能になったり、2次元的なレントゲン写真では確認できなかった根管を確認できたりするので、
    根幹治療の成功率を向上させることができます。

    2 ニッケルチタンファイル

    感染源を取り除く際に「ファイル」という専用の医療器具を用いますが、従来の歯科医療ではステンレス製のファイルが使用されてきました。
    しかし、複雑な形態の根管内では、柔軟性に乏しいステンレスファイルを用いても汚れを適切に除去しきることは難しく、根
    管内の組織を傷つけてしまう危険性もあります。

    そこで当院では、世界的にもスタンダードとなりつつある「ニッケルチタンファイル」を導入しています。

    ニッケルチタンファイルは非常にしなやかな柔軟性を持つため、従来のステンレスファイルの欠点を解消してくれる器具です。
    従来の治療の時間短縮にもつながります。当院では、可能なかぎり患者様の大切な歯を残すために、
    先進の医療技術を駆使し、より安全性と精度の高い根管治療をご提供しております。

     

    桜新町 根管治療 デンタポート

     

    3  超音波スケーラー

    根幹内部の汚れや治療により形成された汚れなどを洗浄する機器です。

    手用の治療器具に比べて根管の長さを測定しながら洗浄や拡大できるため治療を効率よく行うことができます。
    こういった最新の器具を使用して治療を進めております。

     

    桜新町 歯医者 根管治療器具

     

    最後に根幹治療の予後について

    根管の形態は細く複雑なため再発を防ぐには複数回通院して治療する必要があります。

    しかし、中には『もう痛くないから』といった理由から治療後の検査やメンテナンスを怠ってしますケースもあり、再発に至ることがあります。
    根管治療は歯を残すための大事な治療であるため、治療後もしっかり検査やメンテナンスを受けていただき、
    患者さんの大切な歯を守っていきたいと思っておりますので、ぜひ共に治療を頑張っていきましょう。

     

  • 歯の予防(その2)

    近年には歯周病用、知覚過敏用など色々な種類の歯磨き粉が出ています。

    そのほかにMIペーストというものがあります。

    歯磨き粉のような見た目ですが、歯磨きの後に使う、ミネラルパックのようなものです!

    顔を洗った後、化粧水や乳液、クリームを塗るように歯にも磨いた後に使うものになります。

    歯医者 桜新町 歯のミネラルパック

     

    使い方は4ステップで出来ちゃいます。

    ①普段通りに歯磨きした後に1cmほど歯ブラシにとり、歯の表面にまんべんなく塗ります。

    ②塗った後は三分間唾液も吐き出さず、そのままにしておきます。

    ③3分すぎたら唾液を軽く吐き出した後、30分間は飲食を行わないようにします。

    ④30分後に少量の水でうがいして終了です!

    このMIペーストは牛乳由来の成分『CPP-ACP』リカルデントを含んでおり、これが食後に酸性に傾いたお口の中の状態を中和させて虫歯予防につながります。
    またMIペーストには唾液に比べて遥かに高濃度のカルシウム(唾液の190倍)やリン(唾液の20倍)が含まれており歯のミネラル補給を助けてくれます。
    MIペーストはいちご、ミントに加えてミルキーといったフレーバーがありますので、お好みに合わせてご利用ください。

    歯医者 桜新町 MIペースト

    まとめになりますが、

    ・矯正治療中

    ・虫歯になりやすい

    ・口の中が乾燥する

    ・虫歯予防おいしくしたい

    そんな方々におすすめです!
    是非お試しください
    ※牛乳由来成分が含まれているため牛乳アレルギーがある方は使えません。

    不安のある方は使用前に一度私たちにご相談下さい。

  • 虫歯について

    こんにちは、院長の岡本です。

    前回の記事の中に子供の虫歯は減少していると記述しましたが、一体どのくらい減少したのかなど、虫歯について記載していきます。
    虫歯とは何かはほとんどの方がご存じだと思いますが、簡単におさらいをしますとお口の中には虫歯菌が存在し、その虫歯菌たちは食べ物(糖)にくっついて歯を溶かすことです。

    歯医者さんでやる治療といえば、最初に思いつくのは虫歯治療ではないでしょうか。
    また6月に学校の検診でお手紙をもらった方も多いと思います。
    厚生労働省によると、日本では乳歯の虫歯は減少かつ軽症化の傾向で、永久歯の一人平均むし歯数も、20歳頃まで減少傾向をしめしているそうです。

    12歳の子のお口の中にむし歯がある本数
    4.3本(平成元年)→0.84本(平成28年)
    ちなみに12歳の平均的な歯の総数は24本です。

    12歳までにむし歯になったことがある子
    88.3%(平成元年)→35.5%(平成28年)

    桜新町 歯医者 1人平均むし歯数

    年々減少傾向にあることがわかります。

    また全年代の口腔内環境の表が以下になります。

    健康な歯の数が
    治療したことがある歯が
    治療するべきだが、そのまま放置している歯が
    なんらかの理由で失った歯の数が

    歯医者 桜新町 年齢別1人平均むし歯数

    1番最近の平成28年のグラフをみて自分のお口の中は平均と比べてどうでしょうか?
    グラフを見た感じ40代後半になると健康な歯とそうでない歯が半々になっていますね。
    それ以降は健康な歯の方が少なくなっています。

    日本人全体でむし歯が原因で歯を喪失するのは第2位となっております、第1位は歯周病です。

    虫歯は今後もさらに減っていきますが、0になることはまだ先になりそうです。日々の食生活のなかで飲み物の酸性度ついて載せました。
    PHが高いものほど歯に害は少ないです。ぜひ家族で飲んでいるものの見直しをするとお口の環境がさらに良くなると思います。

    桜新町 歯医者 飲み物のPH濃度

     

  • お口の機能

    こんにちは、院長の岡本です。
    当院ではお子さんの歯科定期健診だけでなく、小児矯正も行っていますので、子供の患者さんがたくさん通ってくださっております

    今回はお口の機能についてです。

    お口の機能は、生まれてから成長にともない発達、獲得していきます。
    お子さん本人にとっては、すべてが初めて経験のため、何か問題があっても自覚しにくいことが多いです。
    そのため、ご家族の早めの気づきが重要で、必要に応じて医療的アプローチを行うことで、発育や、生涯にわたる健康づくりにつながっていくと言われています。

    お口についての疑問点で多いのは?

    ・歯がなかなか生えてこない

    ・歯並びに乱れがある

    ・強くかみしめられない

    ・食べ物を噛んでいる時間が長すぎる、短すぎる

    ・食べるとき、左右どちらかばかりで噛んでいる

    ・飲み込むときに、舌が出ている

    ・日常的に、口をあけたままになっている 

    ・寝ているとき、いびきをかいている

    ひと昔は子供の虫歯問題についての疑問が多かったのですが、年々子供の虫歯は減少し、近年では「食べる」「話す」など機能面でのお悩みが増えているようです。
    お悩みのなかの「口があいたままになっている状態」「飲み込むときに、舌が唇から出ている」は、口唇閉鎖力が不十分である可能性があります。
    口唇閉鎖力とは、食べたり、飲み込んだり、話したりするときに唇をしっかり閉じる力のことです。

    では、お口が開いたままになっていると、どのような問題が起きてしまうのか。
    以前の記事にも書いたようにお口がずっと開いていると風邪など病気になりやすかったり、歯並びに乱れが生じたり、鼻呼吸ができなくなったりします。
    それらを防止するには小児矯正がおすすめです。
    矯正治療中のお子さんの中には、口唇トレーニングを日々頑張ってくれている子もたくさんいます。

    日常生活のなかで口唇閉鎖力のために大切なことの一つは「よく噛んで食べること」です。

    口腔生理学の観点からは、食事を食べ、飲み込むこと(嚥下)は

    ①先行期(食物の認知)

    ②準備期(食塊の形成)

    ③口腔期(咽頭への抽送)

    ④咽頭期(食道への抽送 )

    ⑤食道期(胃への抽送)

    の5期にわけられます。
    この5期の中で、噛むことは②準備期(食塊の形成)に含まれます。我々は日常の中で無意識に「噛む」動作を行っていますが、
    動作は大きく分けると3つの動きから成り立ちます。

    ① 前歯などで食べ物をかみちぎる

    ② 奥歯などですりつぶす

    ③ 奥歯などでさらによく噛んで舌を使って飲み込む

    これら3つの動作をしっかり行うことが大切になってきます。そのために、「柔らかい」「小さく切ってあるもの」ばかりを食べるのではなく、
    「硬さ」「大きさ」がしっかりあるものを食べることが大事と言われています。
    柔らかいものばかりでなく、食卓に噛みごたえのあるものを一品追加してみる、など少しずつチャレンジしてみるのもよいかもしれません。

    桜新町グリーン歯科・矯正歯科では、管理栄養士さんによる食育も始まりました。
    歯を治すだけでなく、お口における日常生活の包括的なサポートを行える医院になることが歯科医師やスタッフ一同の願いです。

    悩み事がございましたら、ぜひご相談ください。

    桜新町 食育 栄養指導

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