10歳~19歳 男性 反対咬合・過蓋咬合・正中離開の症例 小児矯正とワイヤー矯正
反対咬合・過蓋咬合・正中離開とは?
反対咬合は上の⻭よりも下の⻭が外側に出ていて噛み合わせが逆になっている状態のことです。
過蓋咬合はディープバイトと呼ばれ噛み合わせが深く、外側の⻭のみ見える噛み合わせの状態のことです。
正中離開とは真ん中の前⻭(中切⻭)の間に隙間があることです。
反対咬合・過蓋咬合・正中離開の原因
- 反対咬合:遺伝や顎の成⻑期と生え変わりの時期の舌の位置や癖など
- 過蓋咬合:顎の位置が傾いている・舌の位置・口呼吸・指しゃぶり・唇と噛んでしまう癖など
- 正中離開:上唇小帯の発達・過剰⻭・欠損⻭・⻭の大きさが小さいなどです。
反対咬合・過蓋咬合・正中離開の治療方法
床矯正装置を使って反対咬合と正中離開を治しました。
ブラケット矯正で噛み合わせを調節し過蓋咬合を治しました。また⻭の傾きやねじれを正しい位置に動かして自然な噛み合わせに整えました。
CASE:10〜19歳男性/症例で見る反対咬合の矯正症例
主訴 | ⻭並びをきれいにしたい。 |
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治療方法 | 床矯正装置とブラケット矯正を段階的に使用して治しました。 |
治療期間 | 9年:床矯正7年間・ブラケット矯正2年間(通院70回) |
画像の並び順は矯正相談時の画像→約5年後→矯正終了(9年後)の順になります。
床矯正装置で治療したことは上の顎を広げて永久⻭が生えるスペースを作りました。また、上の前⻭の傾きを内側から外側に力を加えて反対咬合が治るように矯正装置を設計しました。
噛み合わせの位置が徐々に変化して下の顎が内側に入る様子が経過を追ってわかります。
噛み合わせの位置が高くなったのでブラケット矯正では斜めに傾いている⻭を起こしてあげてスペースを作り上下の⻭の⻭並びを整え上下がしっかり噛み合うように治療しました。
上の⻭の⻭並びの治療前と治療後です。前⻭の角度や傾きが治ってゆく様子がわかります。最後に⻭が動 かないようにブラケットを外した後に裏側からワイヤーをつけます。
下の⻭の⻭並びです。ブラケット矯正での治療では⻭の傾きやねじれてしまって生えている⻭を整えて自 然なアーチ状の⻭並びの状態にすることができます。
リスク
拡大床の取り扱いについての注意点がございます。
- 矯正装置を拡大して顎を広げていきます。ご案内した角度で保護者様が操作してください。
- 寝る時とご自宅にいるときに装着してください。外出時の装着は紛失したり怪我をするリスクがあります。
- お口の中をきれいにしてから装着してください。矯正装置は毎日洗ってきれいにして使用してください。装置に⻭石がつくリスクがあります。
- ブラケット矯正では⻭の移動による違和感や痛みがあります。ブラケット矯正のワイヤー調整後は噛みに くい症状が出ます。
- ⻭の移動後に痛みは軽減します。
- 矯正装置による口内炎ができる場合があります。痛み止めの処方やワックスをお渡しします。
費用
- 床矯正 約35万円税込
- ブラケット矯正 約45万円税込
- 合計 80万円税込