ホワイトニングの痛みを和らげる8つの方法
ホワイトニングで痛みを感じる原因とは?
歯を白くしたい気持ちはあるけれど、「ホワイトニングは痛いのでは?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。実際、ホワイトニング施術を受けた方の約2割が何らかの痛みや不快感を経験すると言われています。
ホワイトニングで感じる痛みは、人によって「ビリビリする」「ズキンとする」「じんわりと痛む」など様々です。中には「痛くて眠れない」という方もいらっしゃいます。
では、なぜホワイトニングで痛みを感じるのでしょうか。その主な原因は以下の通りです。

歯の構造と痛みの関係
歯は外側から「エナメル質」「象牙質」「神経(歯髄)」という層で構成されています。エナメル質は非常に硬く神経が通っていないため、通常は痛みを感じません。
しかし、何らかの理由でエナメル質に損傷や欠損があると、象牙質に伸びた神経細胞が刺激に反応し、痛みを感じるようになります。ホワイトニングの場合、薬剤の刺激が歯の内部に伝わることで痛みが生じるのです。
虫歯や歯周病の存在
虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニングで痛みを感じる可能性が高くなります。虫歯によってエナメル質に穴が開き、象牙質が露出していると、ホワイトニング剤が浸透して強い痛みを引き起こします。
また、歯周病によって歯茎が下がり、歯の根元部分の象牙質が露出している場合も同様です。ホワイトニング剤が露出した象牙質に触れると、しみるような痛みを感じることがあります。
ホワイトニングの痛みを和らげる8つの方法
ホワイトニングによる痛みは決して我慢する必要はありません。適切な対処法を知っておくことで、痛みを最小限に抑えながら白い歯を手に入れることができます。
- 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
ホワイトニング前後に知覚過敏用の歯磨き粉を使うことで、痛みを軽減できます。これらの歯磨き粉には、歯髄神経の周りにバリアを形成したり、象牙細管を封鎖して刺激伝達を抑制する成分が含まれています。
特にフッ素濃度が1450ppm入っている歯磨き粉を選ぶと効果的です。フッ素はエナメル質を強化し、知覚過敏を抑える働きがあります。ホワイトニングの2週間前から使い始めると、より効果が期待できるでしょう。
2. 低濃度のホワイトニング剤から始める
ホワイトニング剤の濃度が高いほど効果は早く現れますが、その分痛みも強くなります。初めてホワイトニングを行う方や、歯が刺激に敏感な方は、低濃度のホワイトニング剤から始めることをおすすめします。
徐々に濃度を上げていくことで、歯を慣らしながら白くしていくことができます。焦らず、ご自身のペースで進めていくことが大切です。
3. ホワイトニングの頻度を調整する
ホワイトニングを頻繁に行うと、歯が敏感になり痛みを感じやすくなります。特にホームホワイトニングを行う場合は、毎日続けるのではなく、1日おきや2日に1回など、間隔を空けて行うことで痛みを軽減できます。
痛みを感じたら、数日間休んで歯を休ませることも大切です。無理をせず、歯の状態に合わせて調整しましょう。
4. 痛み止めを服用する
どうしても痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤を服用するのも一つの方法です。ホワイトニング前に服用しておくと、痛みを予防する効果が期待できます。
ただし、痛み止めの服用は一時的な対処法であり、継続的に使用するものではありません。使用前には必ず歯科医師に相談することをおすすめします。
5. 刺激物を避ける
ホワイトニング後は歯が一時的に敏感になっているため、刺激物を避けることが重要です。特に気をつけたいのは以下の食べ物や飲み物です。
- 冷たい飲み物や食べ物
- 熱い飲み物や食べ物
- 酸性の強い食品(柑橘類、酢の物など)
- 甘いもの
- 辛いもの
これらの刺激物は、ホームホワイトニング後は2~3時間(できれば24時間)特に避けるようにしましょう。
当院のオフィスホワイトニングには制限はありません。

6. フッ素ジェルを使用する
フッ素ジェルは歯のエナメル質を強化し、知覚過敏を抑える効果があります。ホワイトニング後にフッ素ジェルを塗布することで、痛みを緩和することができます。
歯科医院で処方してもらえるフッ素ジェルもありますが、市販のフッ素配合のマウスウォッシュやジェルタイプの歯磨き剤でも代用できます。就寝前に使用すると、夜間の痛みを抑える効果が期待できるでしょう。
7. ぬるま湯でうがいをする
冷たい水や熱いお湯でのうがいは刺激になるため避け、ぬるま湯でやさしくうがいをすることをおすすめします。これにより、口内の残留物を洗い流しながらも、歯への刺激を最小限に抑えることができます。
特に食後のうがいは丁寧に行い、食べかすが歯に残らないようにしましょう。ただし、力強くうがいするのではなく、優しく口をすすぐ程度にとどめることがポイントです。
8. 専門家に相談する
痛みが長引く場合や、我慢できないほどの強い痛みがある場合は、迷わず歯科医師に相談しましょう。特に以下のような症状がある場合は要注意です。
- 24時間以上続く強い痛み
- 歯茎の腫れや出血
- 激しい知覚過敏
- 歯の変色や斑点
これらの症状は、単なるホワイトニング後の一時的な痛みではなく、別の問題が隠れている可能性があります。早めに専門家の診断を受けることをおすすめします。
ホワイトニングの痛みを予防するための準備
「痛みが出てから対処する」よりも「痛みが出ないように予防する」方が理想的です。ホワイトニングを始める前に、以下の準備をしておくことで、痛みのリスクを大幅に減らすことができます。
事前の歯科検診を受ける
ホワイトニングを始める前に、必ず歯科検診を受けましょう。虫歯や歯周病、知覚過敏などの問題がある場合は、先にそれらを治療しておくことが重要です。
また、歯科医師にホワイトニングを検討していることを伝え、あなたの歯の状態に合ったホワイトニング方法やアドバイスをもらうことをおすすめします。
クリーニングを受ける
ホワイトニング前に歯のクリーニングを受けることで、表面の着色汚れや歯石を除去し、ホワイトニング剤がより均一に作用するようになります。これにより、効果的なホワイトニングが期待できるだけでなく、痛みのリスクも減らせます。
特に喫煙者やコーヒー、赤ワインなどの着色しやすい飲み物をよく飲む方は、クリーニングの効果が高いでしょう。
適切なホワイトニング方法を選ぶ
ホワイトニングには様々な方法があります。歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、その両方を組み合わせたデュアルホワイトニングなどがあります。
歯が敏感な方や初めてホワイトニングを行う方は、低濃度の薬剤を使用するホームホワイトニングから始めるのがおすすめです。また、痛みに不安がある場合は、クリニックで行うオフィスホワイトニングが歯科衛生士が対処できるので安心でしょう。
当院のホワイトニングの特徴
桜新町グリーン歯科・矯正歯科では、患者さまの歯の健康と美しさを両立させるホワイトニングを提供しています。当院のホワイトニングの特徴をご紹介します。

痛みに配慮したホワイトニング
当院では、分割ポリリン酸ナトリウムという成分を使用した「ポリリン酸ホワイトニング」を導入しています。この方法は従来のホワイトニングに比べて痛みが少なく、敏感な歯をお持ちの方にも安心して受けていただけます。
ポリリン酸のコーティング効果で食事制限も少ないです。
また、施術前には必ず歯の状態を詳しく検査し、必要に応じて事前処置を行うことで、痛みのリスクを最小限に抑えています。
総合的な歯科診療との連携
当院は一般歯科、予防歯科、矯正歯科、インプラント、小児歯科、歯周病治療など、幅広い診療を行っています。そのため、ホワイトニングだけでなく、お口全体の健康状態を考慮した総合的なアプローチが可能です。
例えば、ホワイトニング前に虫歯や歯周病の治療を行ったり、ホワイトニング後のメインテナンスプランを提案したりと、一人ひとりに合わせたトータルケアを提供しています。
最新の設備と経験豊富なスタッフ
当院では、高性能のデンタルCT撮影装置をはじめとする最新の設備を導入し、精密な診断と治療を行っています。また、歯科医師12、歯科衛生士15名、歯科助手33名の総勢60名体制で、質の高い医療サービスを提供しています。
特にホワイトニングに関しては、経験豊富な歯科衛生士が担当し、痛みを最小限に抑えながら効果的な施術を行います。不安や疑問があれば、いつでもご相談ください。
まとめ:ご自身に合ったホワイトニングを
ホワイトニングによる痛みは、適切な知識と対処法を知っておくことで、大幅に軽減することができます。今回ご紹介した8つの対処法を参考に、ご自身に合った方法を見つけてください。
また、痛みを予防するためには、事前の歯科検診やクリーニング、適切なホワイトニング方法の選択が重要です。不安がある場合は、必ず歯科衛生士に相談しましょう。
当院では、患者さま一人ひとりの歯の状態に合わせた、痛みの少ないホワイトニングを提供しています。白い歯への憧れはあるけれど、痛みが心配で踏み出せなかった方も、ぜひ一度ご相談ください。
美しい白い歯で、自信に満ちた笑顔を手に入れましょう。
桜新町グリーン歯科・矯正歯科 歯科衛生士 中村







