歯周病歯ぐきの腫れ・後退・ぐらつき
桜新町グリーン歯科・矯正歯科では、歯周病に対して幅広く治療を行なっております。
患者様ごとに最適な治療計画を立て、根本的な歯周病の治療を目指します。
「歯周病です」と言われたのですが・・・
「歯周病です」とか「歯肉炎です」とか「歯槽膿漏(しそうのうろう)です」とか言われたことがありますか?
歯周病=歯槽膿漏です。歯槽膿漏は昔の言い方で最近では歯周病とか歯周炎というのが一般的です。では、歯肉炎と歯周炎はどう違うのでしょうか?
歯肉炎
歯肉炎は文字通りに歯肉に炎症がある状態です。歯ぐきが赤く、腫れている状態です。
「歯周病」という大きなくくりの中に「歯肉炎」や「歯周炎」も入るのですが、正確には歯周炎というのは歯を支えている骨に炎症が及んでしまい骨が溶けている状態です。骨が溶けるまで炎症が進む段階の前にはほとんどの場合歯肉の炎症も起こるので、
歯肉炎→歯周炎という順番に起きていきます。
歯周炎
骸骨の模型を見たこともある人が多いと思います。この歯が埋まっているのが顎の骨です。
皆さんの歯茎をめくるとこんな感じで歯が骨に埋まっています。
この骨が溶けてしまって、歯を360度囲んでいるはずの骨の一部が穴を掘った様に溶けてしまったものが歯周炎です。
自分で歯周病に気づくことはできるのでしょうか?
明らかに歯ぐきが下がり、歯が揺れている場合は歯周炎の可能性が高いですが、自分の口の中を見て、ただの歯肉炎か歯周炎まで進行しているかの判断は難しいです。
見た目には全く分からなかったり、症状が全くなくても実は歯周炎が進んでいることがあります。
定期健診の歯周ポケット検査を受けましょう
歯に問題が全くなくても歯科医院で定期検診に歯周ポケット検査を受けることがとても大事なのです。
では歯科医院で「あなたは歯周炎です。骨がなくなってしまっています。」と言われてしまった方はどうすればよいのでしょうか?
- 歯周病に効く薬を塗る?
- とりあえず歯磨きを頑張る?
- 硬いものをたべて骨を強くする?
歯周病はとても奥が深いので全部を説明するととても書ききれないので、シンプルに書きます。
歯肉炎→治る
歯周炎→完全に元の状態の様に治るのはとても難しい
原因は歯周病菌の存在と時に噛み合わせも関係している
歯肉炎は治ると言っても歯科医院で歯石に除去をしてもらわないと治りません。自分では歯石は取れないので歯科医院に行ってとってもらいましょう。
そのまま放置すると歯周炎に繋がります。歯周炎と言われてしまった方は半年からあるいは数年、積極的な治療が必要になるかもしれません。歯周炎の進行度合いや進行の仕方によって治療が大きく変わります。手術が必要な場合もあるかもしれません。
虫歯の治療と違い、穴が空いているところを削って材料をつめて終わり。というのとは全く違い、治療の反応を見て次をどうするか決めていくことになるため、なかなかはっきりとしたゴールを設定するのが難しいのが歯周炎です。
歯周炎も歯肉炎と同じく放置すれば悪化してしまい、歯が噛めないほどグラグラしていずれは抜歯になってしまいます。
抜歯になったらインプラントすればいいや!と思っている方も要注意です。歯周病で骨がなくなってしまうとインプラントするための骨が失われてしまい、インプラントもできなくなることもあります。とにかく大事なことはまずご自分の状態を知ることからです。
当院の歯周病治療
SRP(歯石取り)
「SRP」は、通常の歯石取りとは少し異なります。それは、歯ぐきの中である、歯肉縁下(しにくえんか)にもアプローチをするという点です。歯周病は、この縁下と呼ばれる歯ぐきの中に、歯石やプラークが沈着して炎症が広がり、最終的には骨にまで進行してしまうことで歯を支える骨が溶けてしまう歯科疾患です。
このことから、縁下に存在する細菌や歯石を除去することは、歯周病治療において非常に重要ですが、患者様ご自身では決して取り除くことができないため、歯科医院での専門的な治療が必要です。
PMTC
PMTCには、「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の塊を機械的に取り除き、新しい汚れが付着しにくくする効果があります。
これは歯周病予防にも有効であるため、定期的に歯科医院での処置を受けていただくことをおすすめいたします。
歯磨き指導(TBI)
歯周病治療には、自宅で行う歯ブラシや歯間ブラシによる充分なセルフケアが必要不可欠です。
当院では、治療後も患者様ご自身の手で健康な状態を維持できるよう、歯磨き指導にも力を入れております。
国家資格と専門的な知識を持った歯科衛生士が、患者様お一人お一人に合わせてセルフケアについて細かくお伝えいたしますので、歯ブラシの硬さや歯間ブラシの大きさ及び使い方など、分からないことがあればお気軽にお伺いください。
再生療法
「再生療法」とは、歯周組織の再生を目的とした外科治療のことを言います。歯周組織は歯ぐき、歯を支える歯槽骨のことで、歯周病によって失われたこれらの組織は、治療後も元の状態には戻りません。
再生療法は「エムドゲイン」「GTR」等を用いて、歯周病で喪失した歯槽骨(しそうこつ)をはじめとした歯周組織を新たに再生させ、歯を支える環境を安定させるためのものですが、適応ケースに限りがあり、成功率も個体差があるため、全ての方に受けていただけるということではございません。
咬み合わせの調整
歯周病の原因には様々なものがありますが、その中には咬み合わせが含まれることがあります。一部の歯に咬む時の力が強く集中してしまうことで、歯ぐきが下がってしまったり、腫れてしまったりという症状が出た場合には、咬み合わせの調整等を行い、根本的な治療をいたします。
咬み合わせ治療について、詳しくは以下のページもご覧ください。
歯周病について
歯周病の原因
歯周病の原因は一つではありません。様々なファクターが積み重なった結果、歯周病は発症します。その要因の中には、「プラーク(歯垢)」「ストレス」「煙草」「咬み合わせ」などがありますが、何が大きなリスクとなっているのかはお一人お一人異なります。
歯周病の症状
- 歯が浮いたような違和感がある
- 以前にはなかった口臭がある
- 歯磨きの度に歯ぐきから出血がある
- 歯が長くなった(歯ぐきが下がった)
- 歯ぐきが赤く、膨張している
このような症状が全て歯周病の症状ということではありませんが、自覚症状が少ないと言われる歯周病のサインのひとつでもあります。一つでも思い当たる方は、一度当院までご相談ください。
こんな方は要注意
- 普段歯をあまり磨かない
- 何年も歯科医院での検診を受けていない
- 口呼吸をしている
- 歯並びが悪く、細部まで磨けていない
- タバコを吸っている
- 糖尿病に罹患している…等
上記に当てはまる場合、歯周病を発症しやすい傾向にあります。歯周病は早期発見により、周囲組織へのダメージは最小限で、治療も短く済ませることができます。また、歯周病は再発率が非常に高いため、治療後は定期的なメインテナンスへのご協力をお願いしております。