顎関節症・咬み合わせ顎の痛み/歯ぎしり食いしばり/顎関節
顎関節症
下あごと上あごの間には、関節円板という軟骨があり、口を開閉するときにはいわゆるクッションのような役割を担っています。顎関節症は、この関節円板の位置がずれていたり、関節部分の骨の形そのものが変形してしまうことで、口が開けにくくなったり、開閉時に音が鳴るといった症状がみられます。
顎関節症の症状
- お口を大きく開けようとすると「カクッ」と音が鳴る
- お口の開閉時に「ジャリジャリ」と音がする
- お口を開けるときに顎が痛み、開けにくい…等
原因
顎関節症の原因は患者様ごとに異なり、様々な要因が積み重なることで発症するといわれています。
生活習慣
頬杖やうつ伏せでの就寝が癖の方は、顎関節に負担がかかりやすくなってしまいます。
スポーツ
スポーツをしている時、力が入り気が付くと食いしばっていたという経験はありませんか?部活やサークルで日常的にスポーツをしている方は、このスポーツ時の食いしばりから顎関節症になることも少なくありません。
歯ぎしり・食いしばり
最も多い原因は、この歯ぎしりと食いしばりによるものです。通常安静時には上の歯と下の歯は離れ、顎関節もリラックスした状態になります。しかし就寝中や日中に歯ぎしり、食いしばりが長時間行われると、その分顎関節にも負担がかかってしまいます。
咬み合わせが悪い
そもそもの咬み合わせが悪い場合、顎関節は安定することができず、その分負荷がかかることで顎関節症を引き起こしてしまう事もあります。
この他にも、ストレスやケガによるものなど、様々な問題が原因で、顎関節症を発症します。当院では問診や触診、必要であればCT撮影をしてしっかりと診断をいたします。
治療法
マウスピース(スプリント)の作成
食いしばりや歯ぎしりは、顎関節だけではなく、歯やそれを支える骨にも大きな力がかかります。顎関節症の治療では、この負担を軽くするために、睡眠中にマウスピースを装着していただく治療がメインとなります。
生活指導
生活指導では、日常生活で顎関節に負担がかかることを、できるだけ控えていただくようお伝えいたします。例えば、頬杖やうつぶせでの就寝、硬い食べ物を頻繁に食べるなどは注意する必要があるため、なるべく避けるようにしてください。また、日中ご自身で食いしばっていることに気が付いたら、すぐに力を抜いていただくようお願いしております。
不正な咬み合わせ
こんな症状はありませんか?
- 前歯や奥歯で咬めない
- 咬む場所が分からない
- 咬んだ後スライドするように咬み合わせがズレる
- 頬や舌をよく噛んでしまう
- 咬み合わせが深い
不正咬合の原因
歯並び
歯並びが悪いことによって、上下の歯がうまく咬み合っていない方は非常に多くいらっしゃいます。また、ただ咬み合わせが悪いだけでなく、歯並びが悪いことによる虫歯や歯周病のリスクが高いことも懸念されます。
生活習慣
普段からお口周りの良くない癖が習慣になっていると、歯並びに影響を与えてしまい、結果的に咬み合わせも悪くなってしまうということも少なくありません。特に舌や頬による悪い癖は、その力によって歯が倒れてしまうことで歯並び、咬み合わせの悪化が大きなリスクとなってしまいます。
入れ歯や被せ物が合っていない
入れ歯や被せものなどの補綴物が合っていないと、咬み合わせにも影響をきたします。これは、入れ歯や被せものが本来の位置よりも高かったり低かったりすることで、咬み合わせが狂ってしまうためです。また、咬み合わせが悪くなるだけでなく、顎関節が正しい位置におかれないことで、顎への負担も大きくなってしまいます。
治療法
詰め物・被せ物などの補綴治療
入れ歯や被せもの、詰め物に原因がある場合、調整または作り直す治療を行います。当院では咬み合わせをしっかりと考えた歯科治療をしておりますので、今入っている被せものなどに違和感がある方もお気軽にご来院ください。
矯正治療
矯正治療では、ただ見た目を綺麗にするだけではなく、理想的な咬み合わせをつくる機能的な改善も行います。桜新町グリーン歯科・矯正歯科では、成人された方の矯正治療にも幅広く対応しておりますので、矯正治療による咬み合わせの治療をご希望される方は、まずは一度ご相談ください。