非抜歯矯正治療の症例・10代叢生・40代八重歯・40代出っ歯
年齢:10代
性別:男性
主訴:歯並びが気になる
診断:叢生
治療方法:ブラケット矯正(上下顎)
治療期間:1.5年(通院18回)
治療料金:約73万円(基本料金+毎月調整費+リテーナー費)税込
リスク・副作用:歯を動かす際に違和感や多少の痛みを伴うことがある。矯正装置を装着するため、虫歯や歯肉炎になるリスクが少々高まる

若年者の非抜歯ワイヤー矯正
13歳の男の子のケース。前歯の出っ歯が気になるとのことで来院。全ての歯が永久歯に生え変わっていたため、ワイヤー矯正を提案。
矯正開始時、7番はまだ生えていなかった。抜歯は行わず、ワイヤー矯正を1年少し行い、綺麗な歯並びになった。
もともと歯ぎしりが強く臼歯部が削れていたが、レジンアップで高さを調整した。
7番目の歯も綺麗な位置に生えたため、そこには矯正器具はつけなかった。
治療ポイント
– 13歳、男性、出っ歯が主訴。
– 非抜歯でワイヤー矯正を実施、期間は1年少し。
– もともとの歯ぎしりにより臼歯が削れていたため、レジンアップで対応。
– 矯正後に萌出した7番は良好な位置に生えた。
– **治療の流れ**
永久歯が全て生えそろっていたため、ワイヤー矯正を選択。抜歯はせず、歯列を整えた。矯正期間は約1年強。歯ぎしりによる歯の摩耗に対しては、レジンで修復(レジンアップ)し、咬合高径を上げた。後から生えてきた7番は自然に良い位置に萌出したため、矯正装置は装着せずに済んだ。
– **治療として留意点**
> 13歳の男の子で、前歯の出っ歯を主訴に来院。検査の結果、永久歯が全て生え揃っており、7番目の歯は未萌出だった。抜歯をしないワイヤー矯正を行い、1年少しで完了。もともと歯ぎしりがすごく、臼歯部がかなり削れていたが、レジンアップで対応。7番も綺麗な位置に萌出した。
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永久歯列期であるため、ワイヤー矯正を適用。
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抜歯をせず、1年少しの期間で歯列を整える。
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歯ぎしりによる臼歯の摩耗に対し、レジンアップで咬合高径を回復させる。

症例2
年齢:40代
性別:女性
主訴:上の八重歯が気になる
診断:叢生+八重歯の転位
治療方法:ブラケット矯正(上下顎)
治療期間:2年(通院24回)
治療料金:約83万円(基本料金+毎月調整費+リテーナー費)税込
リスク・副作用:歯を動かす際に違和感や多少の痛みを伴うことがある。矯正装置を装着するため、虫歯や歯肉炎になるリスクが少々高まる
– **治療のポイント**
– 40代女性、3番の八重歯と狭い噛み合わせが主訴。
– 当初は後方移動による非抜歯計画だったが、患者の事情で顎間ゴムが使用不可に。
– ディスキングと側方拡大を主軸とした非抜歯治療に計画を変更。
– 元々の口元が出ていなかったため、多少の前歯のフレアアウトは許容された。
– 治療期間は2年弱。
– **治療の流れ**
当初は顎間ゴムを使用した臼歯の後方移動でスペースを作り、非抜歯で治療する計画だった。しかし、患者の仕事の都合で顎間ゴムが使えなくなり、後方移動が困難に。そのため、抜歯をせずに治療を完了させるという目標は維持しつつ、アプローチを変更。歯を少し削るディスキングや、歯列を横に広げる側方拡大を重点的に行い、スペースを確保して歯を並べた。
– **治療の留意点**
> 40代女性、上顎3番の八重歯と狭窄した歯列が主訴。当初は臼歯を後方移動させる非抜歯計画だったが、半年後に患者が転職し顎間ゴムが使えなくなった。抜歯も希望しなかったため、ディスキングと側方拡大を主に行う計画に変更。多少の前歯のフレアアウトはあったが、良好な結果となった。
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当初計画:非抜歯で臼歯を後方移動させ、八重歯を配列する。
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問題発生:患者さまの都合で顎間ゴムが使用できなくなり、後方移動が困難に。
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計画変更:抜歯を避け、ディスキングと側方拡大でスペースを確保する方針へ転換。
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治療結果:約2年かからずに治療が完了。前歯は若干フレアアウトしたが、全体的に綺麗に並んだ。
– **特別な状況**
– もし患者が顎間ゴムを使用できなくなった場合、後方移動が困難になるため、ディスキングや側方拡大、あるいは抜歯といった代替案を検討する必要がある。
### 顎間ゴムを使用した非抜歯叢生改善
> 40代後半女性のケース。下顎前歯の叢生(ガタガタ)が主訴。この方も抜歯をせず、側方拡大、臼歯部の後方移動、ディスキングを組み合わせて治療した。この患者は顎間ゴムをしっかり使用できたため、計画通りに後方移動が可能で、歯を並べるスペースを確保できた。ただし、治療後も正中線に若干のズレが残った。歯周病が少し進んでいることと、本人がズレを気にしていないことから、その状態で治療を終了とした。

症例3
年齢:40代
性別:女性
主訴:前歯の出っ張りが気になる
診断:叢生+前歯前突
治療方法:ブラケット矯正(上下顎)
治療期間:2.5年(通院30回)
治療料金:約90万円(基本料金+毎月調整費+リテーナー費)税込
リスク・副作用:歯を動かす際に違和感や多少の痛みを伴うことがある。矯正装置を装着するため、虫歯や歯肉炎になるリスクが少々高まる
– **要点**
– 40代後半女性、下顎前歯の叢生が主訴。
– 治療法は非抜歯で、側方拡大、後方移動、ディスキングの組み合わせ。
– 患者の協力(顎間ゴムの使用)により後方移動が成功。
– 治療後、正中線のズレは残存したが、歯周病のリスクと本人の満足度を考慮して治療終了。
– 治療期間は2年ちょっと。
– **治療の流れ**
抜歯を行わず、①歯列を横に広げる(側方拡大)、②奥歯を後ろに動かす(後方移動)、③歯の側面を少し削る(ディスキング)という3つの方法でスペースを作り、前歯の叢生を解消した。患者が顎間ゴムの使用に協力的だったことが、後方移動を成功させた大きな要因である。正中線のズレという妥協点はあったが、患者の満足と歯周組織への配慮から治療完了とした。
– **治療の留意点**
> 40代後半女性、下顎前歯の叢生を主訴に来院。内田先生が開始し、岡本先生が引き継いだケース。非抜歯方針で、側方拡大、後方移動、ディスキングを行った。患者は顎間ゴムをしっかり使用した。最終的に正中線のズレは残ったが、歯周病のリスクと本人が気にしていないことから治療を終了した。期間は2年ちょっと。
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治療方針:非抜歯で、側方拡大・後方移動・ディスキングを併用。
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治療の鍵:患者が顎間ゴムをしっかり使用したため、計画通り後方移動ができた。
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治療結果:叢生は改善されたが、正中線のズレが残存。
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治療終了の判断:歯周病のリスクと患者の希望を考慮し、正中線のズレを許容して終了とした。
### 重度叢生への段階的アプローチ
> 叢生が強いケース、特に犬歯(3番)が歯列から大きく外れている場合、最初から犬歯にブラケットを付けてワイヤーを通すと、隣の歯(2番)が外側に大きく引っ張られてしまうリスクがある。そのため、最初の数ヶ月間(例では7ヶ月)は犬歯にブラケットを付けず、ワイヤーに結紮して少しずつ歯を歯列に引き下ろすなどの対応をとる。同時に、犬歯が入るスペースを作るためにオープンコイルを使用することもある。
– **治療の流れ**
– 叢生が強い場合、全ての歯に最初からブラケットを付けるわけではない。
– 特に犬歯が高い位置にある場合、隣の歯への副作用を避けるため、最初はブラケットを付けないことがある。
– ワイヤーに歯を結紮して、少しずつ歯列に引き寄せる。
– オープンコイルを用いて、歯が並ぶためのスペースを確保する。
– **治療の留意点**
叢生が強い歯列にワイヤーを無理に通すと、意図しない歯の動き(副作用)が生じやすい。特に、八重歯のように犬歯が唇側上方に位置している場合、隣の側切歯が唇側に大きく振られてしまう。これを防ぐため、段階的なアプローチをとる。まず、犬歯以外の歯をある程度並べつつ、オープンコイルで犬歯のためのスペースを確保する。その間、犬歯はワイヤーに軽く結びつけて(結紮)、少しずつ歯列に近づける。スペースが確保でき、歯がある程度動いてきた段階で、犬歯にブラケットを装着し、本格的にワイヤーで動かしていく。
– **治療ポイント**
> 2番目の40代女性のケースでは、上顎の3番(犬歯)が非常に高い位置にあった。もし最初から3番にブラケットを付けてワイヤーを通した場合、隣の2番が外側に大きく引っ張られることが予測されたため、最初の7ヶ月間は3番にブラケットを付けなかった。その間、ワイヤーに3番を結紮して少しずつ下方に誘導し、同時に2番と4番の間にオープンコイルを入れてスペースを確保した。
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状況評価:3番の位置が高く、初期にワイヤーを通すと2番が外側に引っ張られるリスクがあると判断。
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初期対応:3番にはブラケットを装着せず、ワイヤーに結紮して下方へ誘導する。
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スペース確保:同時に、2番と4番の間にオープンコイルを挿入し、3番が並ぶためのスペースを作る。
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段階的アプローチ:7ヶ月後、ある程度スペースが確保され、3番が動いてきた時点でブラケットを装着し、ワイヤーを通して本格的な配列を開始した。

桜新町医院長 岡本浩正









