3ヶ月メンテナンスの重要性とワイヤー矯正症例

被せ物の境目 プロフェッショナルクリーニング

3ヶ月メンテナンスの重要性

被せ物後も境目の段差にプラークが滞留し二次う蝕のリスクが高いため、セルフケアだけでなく3ヶ月ごとのプロフェッショナルクリーニングが不可欠と説明。定期受診は早期介入で治療負担を減らし、年齢に応じて虫歯から歯周病への重点移行が必要。

1. 被せ物をした歯でも虫歯になる可能性がある

2. 被せ物と歯の境目(一対一のところ・段差)は虫歯になりやすい

3. 現在の口腔状態を維持するには定期的なクリーニングが必要

4. 毎日のセルフケアだけでは磨き残しが生じるためプロによるクリーニングが重要

5. 治療の途中で複数回SSさんのクリーニングが入った

6. 3ヶ月に1回の来院・クリーニングが推奨される

7. 3ヶ月に1回通っている人はそうでない人と比べて口腔内が明らかに綺麗

8. 徹底的な汚れ除去が虫歯予防に不可欠

被せ物後の虫歯リスクと境目の管理

被せ物を施した歯でも虫歯の発生リスクは残る。特に被せ物と天然歯の境目(段差・一対一の接合部)は構造的にプラークが滞留しやすく、二次う蝕が生じやすい。多くの人が「被せ物をしたら虫歯にならない」と誤解しているが、実際には境目の管理が最重要で、徹底的なプラークコントロールが求められる。

– 被せ物と歯の境目には不可避的な微小な段差が存在する

– 段差部はプラーク滞留により二次う蝕の好発部位となる

– 「被せ物=虫歯にならない」という誤解を正す必要がある

– 境目の清掃はセルフケアとプロフェッショナルケアの両輪で行う

被せ物後も虫歯になる理由として、境目に生じる微小な段差が避けられず、そこに汚れ(プラーク)が蓄積しやすいことが挙げられた。原型状態で見ても虫歯が生じる可能性があり、被せ物の存在が絶対的な防壁ではないため、継続的な清掃が不可欠だと強調された。

被せ物の段差部のリスクはどうすべきか

– セルフケアの限界を前提にプロの介入を計画

– 定期的クリーニングでプラークとバイオフィルムを管理

– 結果として現在の良好な状態が維持されている

– 留意点

– 被せ物と歯の境目の清掃を重点的に行う

– 誤解(被せ物で虫歯にならない)を患者教育で是正する

– セルフケアでの磨き残しを想定し、補完的にプロケアを計画

– 治療経過中も定期クリーニングを組み込む

– 現状維持を目的にクリーニング間隔を管理(3ヶ月)

もし境目の段差が大きく汚れが滞留しやすい場合、どうすべきか?

修復物の適合再評価と、フロス・タフトブラシ・歯間ブラシ等の補助清掃具を導入し、クリーニング頻度を短縮する。

もしセルフケアで磨き残しが持続する場合、どうすべきか?

個別のブラッシング指導(PMTC後の染色・フィードバック)を行い、到達しにくい部位の清掃法を習得させる。

定期的プロフェッショナルクリーニングの意義

毎日のセルフケアは重要だが、誰しも磨き残しが生じるため、プロフェッショナルクリーニング(PMTC等)によりバイオフィルムを破壊・除去し、虫歯・歯周疾患のリスクを低減することが推奨される。特に3ヶ月に1回の来院により、口腔内の清潔度に有意な差が出る。

– セルフケアでは除去困難なバイオフィルムの存在

– プロの技術(SSさんのクリーニング)の補完的役割

– 3ヶ月に1回の定期来院で継続的に状態を維持

– 定期通院者は非通院者と比べて明らかに綺麗な口腔状態

混合歯列・先天欠損を伴う矯正治療

症例

年齢:10代

性別:女性

主訴:歯並びが気になる

診断:叢生

治療方法:ブラケット矯正(上下顎)

治療期間:1年(通院18回)

治療料金:約73万円(基本料金+毎月調整費+リテーナー費)税込

リスク・副作用:歯を動かす際に違和感や多少の痛みを伴うことがある。矯正装置を装着するため、虫歯や歯肉炎になるリスクが少々高まる

16歳女性、5番の先天欠損によりE乳歯が右上・左下・右下の3本残存。左右対称性をとるため左上も含め乳歯4本抜歯し、全体を後方移動しながらレベリングしました。治療は一年でした。7番萌出後、歯列は整いご満足いただけました。

治療ポイント

-乳歯4本同時抜歯でスペース確保と左右対称性の維持
– ゴム交換回数が多くなるため管理が重要
– 前歯の内側傾斜(プロクライネーションの逆、レトロクライネーション)への配慮とスピーカーブの是正
– 結紮で回転を防止し、パワーチェーンで後方牽引
– 乳歯抜去後の6の近心傾斜は丸線(ゼロインチ6等)+結紮で全身的に起こし、休み休み寄せる

説明

抜歯で得たスペースを用いて犬歯・小臼歯を後方へ移動する際、歯の回転や内側への倒れ込みを結紮で抑制しました。前歯が過度に内側へ倒れるとスピーカーブが強くなり臼歯が当たりにくくなるため、前歯部を外に出し臼歯部の咬合接触を再構築しました。6の近心傾斜が強い局面では丸線ワイヤー+結紮ワイヤーでまず直立化・前歯移動を促し、その後スペースクローズをしました。

歯科医師 岡本浩正

 

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