非抜歯矯正で使用される装置の種類と特徴を徹底解説
矯正治療を考えたとき、多くの方が「歯を抜かなければならないのか」という不安を抱えています。
確かに、従来の矯正治療では抜歯が必要なケースも少なくありませんでした。しかし、歯科医療技術の進歩により、「非抜歯矯正」という選択肢が広がってきています。非抜歯矯正では、28本の歯を温存しながら、本来あるべき美しい歯並びへと導くことが可能です。
桜新町グリーン歯科・矯正歯科では、ゴムメタルワイヤー・リバースカーブワイヤー、「Meaw Technique(ミュウテクニック)」を採用し、なるべく歯を抜かない矯正治療を推奨しています。本院の登戸グリーン歯科・矯正歯科は開業から30年、総勢44名のスタッフ体制で、川崎市多摩区を中心に神奈川全域・東京都からも多くの患者様にご来院いただいております。
本記事では、非抜歯矯正で使用される装置の種類と特徴について、歯科医師の視点から詳しく解説していきます。

非抜歯矯正とは何か〜基本的な考え方
非抜歯矯正は、単に「歯を抜かない矯正」というだけではありません。
人体本来の構造である28本の歯が上下にそろって噛み合うという状態を温存しながら、歯並びや噛み合わせの問題を引き起こす原因を取り除き、本来あるべき歯並びへ導く治療法です。間違った位置に歯が生えてしまったら抜けば良い、歯をとにかく並ばせれば良いという考え方ではなく、歯がきれいに並ぶための「顎の環境」をコントロールすることが重要になります。
非抜歯矯正でコントロールするのは、歯がきれいに並ぶための顎の環境です。まだ発達期にあるうちに治療を開始するのが理想的だとされていますが、大人になってからでも治療は可能です。ただし、顎の状態によっては抜歯や歯の移動のために長めの治療期間が必要になることもあります。
抜歯・非抜歯の判断基準は「抜歯基準」と呼ばれ、一般的に口腔模型とセファロレントゲン撮影によって得られる数値を利用したものです。しかし、統計データにすぎない抜歯基準はあくまで参考にとどめ、できるだけ抜かない治療を考えることが大切です。最終的には、患者様と担当歯科医とが話し合い、治療内容に納得することが何より重要になります。
非抜歯矯正のメリット
非抜歯矯正には、いくつかの大きなメリットがあります。
- 歯を失わない:健康な歯を抜かずに済むため、将来的な口腔機能の維持に有利です
- 身体的・精神的負担の軽減:抜歯による痛みや不安がなく、治療への心理的ハードルが下がります
- 本来の咬合機能の維持:28本の歯で噛むという人体本来の機能を保つことができます
- 顎の成長を活かした治療:特に成長期のお子様では、顎の発育を促しながら治療できます
ただし、すべてのケースで非抜歯矯正が適応できるわけではありません。顎の骨格や歯並びの状態によっては、抜歯が必要な場合もあります。そのため、専門的な診断と治療計画が不可欠です。
非抜歯矯正で歯を並べるスペースを作る方法
非抜歯矯正では、歯を抜かずにどうやって歯を並べるスペースを確保するのでしょうか。
発達期にある子どもの顎の成長は比較的コントロールしやすいのですが、大人の治療ではさまざまな手法を駆使します。大人の非抜歯矯正で採用される主な治療法は、以下の3つです。
歯列弓を広げる方法
歯槽骨とは歯を支えている骨で、顎を構成する骨の種類の1つです。この骨の上の歯列弓を骨格にあったU字型へ矯正していきます。顎を広げるというイメージではなく、もともとある骨格に歯列弓を広げるという感じです。
歯列弓を正常な位置に合わせることで歯が並ぶスペースが確保でき、大臼歯の位置を基準に前歯が後ろへ移動していきます。奥歯を広げると顎の外見も変わってしまうという誤解がありますが、骨格に歯列弓を合わせるため外見上変化は起きません。
歯を後方に移動する方法
永久歯の位置が本来あるべき位置より前方にある場合、歯を後方へ移動させ本来の位置に戻してスペースを作り出す矯正法があります。その主な矯正方法は以下の4つです。
- アンカースクリュー法:奥歯の位置の基準をインプラントして移動させる方法
- カリエール法:出っ歯治療法を応用した方法
- ペンデュラム法:奥へ歯を移動させる器具を使った方法
- キムテクニック法:ループ付きワイヤーを使って歯を一本ずつ同時に動かす方法
これらの方法は、患者様の歯並びの状態や顎の骨格に応じて選択されます。桜新町グリーン歯科・矯正歯科では、高性能のデンタルCT撮影装置を導入しており、詳細な診断により最適な治療法を選択することができます。
ディスキング(歯を削る方法)
歯を削ってスペースを作る方法は「ディスキング」と呼ばれ、エナメル質の3分の1程度に限定して削りスペースを確保します。
ディスキングが有効な症例は以下の4つです。
- 歯の大きさにバラツキがある場合
- 出っ歯の場合
- 歯間と歯肉の境に三角形の隙間がある場合
- 後戻り防止が必要な場合
ディスキングは歯と歯の接触面を増加させるので、矯正治療の後戻りの防止にもなります。エナメル質の範囲内での処置なので、歯の健康に悪影響を与えることはありません。
非抜歯矯正で使用される主な装置の種類
非抜歯矯正では、さまざまな装置が使用されます。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、患者様の症例や希望に応じて選択されます。
拡大装置
拡大装置は、顎の幅を広げて歯が並ぶスペースを確保するための装置です。
「拡大床(ねじ付)」は、中央にあるねじを回転して顎の幅を拡大します。1/4回転で0.25mm広がります。取り外しの効く装置ですが、本人が毎日装着しないと効果が得られません。
拡大装置は特に成長期のお子様に有効で、顎の成長を促しながら歯が並ぶスペースを確保できます。
ワイヤー矯正装置(ブラケット)
ワイヤー矯正装置は、最も一般的な矯正装置の一つです。
金属製の装置は歯が早く動きやすく、価格も安いというメリットがあります。一方で、目立ちやすいというデメリットがあります。セラミック製の装置は、ブラケットの色が白く、金属ブラケットより目立ちにくいという特徴があります。ただし、金属と比べて多少強度が劣ります。
「ホワイトワイヤー」は、ブラケットだけでなくワイヤーも白い装置で、表側矯正の中では最も目立ちにくい装置といえます。ただし、コーティングが剥げてくる場合があります。
インプラント矯正(歯科矯正用アンカースクリュー)
歯科矯正用アンカースクリューは、顎の骨に小さなネジを埋め込み、それを固定源として歯を移動させる方法です。
従来の矯正治療では、奥歯を固定源として前歯を動かしていましたが、アンカースクリューを使用することで、より効率的に歯を移動させることができます。特に、歯を後方に移動させる際に有効で、非抜歯矯正の可能性を大きく広げた技術といえます。
マウスピース型矯正装置(インビザライン・クリアコレクト)
マウスピース型矯正装置は、透明なカバーを定期的に作成し、少しずつ歯を動かしていく装置です。
透明なので目立たず、取り外しが可能という特徴があります。食事の際等に取り外しができるため、日常生活への影響が少ないというメリットがあります。ただし、装着を忘れると効果が薄れるため、自己管理が重要になります。
近年、デジタル技術の進歩により、マウスピース矯正の精度が格段に向上しています。3Dスキャンによりマウスピース作製のための高精度な歯型を取ることができ、治療後の歯並びを確認してから治療が開始できるため、治療前と治療後のイメージのずれが少なくなるという特徴があります。
リンガル矯正装置(裏側矯正)※当院ではお取り扱いがございません
リンガル矯正装置は、歯の裏側(舌側)に装置を付ける方法で、「見えない矯正」とも呼ばれます。
装置が見えないため、審美性が優れており、職業上審美的な制約の多い方でも気にせず治療が可能です。また、歯の裏側は常に唾液で洗浄されているので、表側に比べて虫歯になりにくいといわれています。
ただし、慣れるのに時間がかかることや、価格が高いというデメリットもあります。発音障害(サ行、タ行、ラ行の発音しにくさ)が指摘されていますが、この現象は個人差が強く、全く問題なく発音できる方もいます。基本的には数週間で慣れる傾向にあります。

桜新町グリーン歯科・矯正歯科の非抜歯矯正へのアプローチ
桜新町グリーン歯科・矯正歯科では、ゴムメタルワイヤー・リバースカーブワイヤー「Meaw Technique(ミュウテクニック)」床矯正装置を採用し、なるべく歯を抜かない矯正治療を推奨しています。
当院では、高性能のデンタルCT撮影装置を導入しており、虫歯における根管治療等の一般歯科やインプラント治療、矯正治療、顎関節治療の判断に役立てております。この歯科用CTにより細部にわたって診断し、今まで以上に高度な歯科医療を提供できるようになりました。
また、サザエさん像で人気のある東急田園都市線(DT線)桜新町駅西口から徒歩30秒という好立地で、世田谷区の他、東京都から多くの患者様にご来院いただいております。歯科医師14名、歯科衛生士8名、歯科助手22名の総勢44名のスタッフ体制で、急なお痛み等の診療も受け付けております。
総合的な歯科治療の提供
桜新町グリーン歯科・矯正歯科では、矯正治療だけでなく、一般歯科、予防・検診、インプラント、小児歯科、歯周病治療、ホワイトニング、審美治療、入れ歯治療、顎関節治療、口腔外科、訪問診療まで、歯のことなら何でも相談できる総合歯科診療を行っています。
多面的に診ることにより、最適な歯科医療を提供していくことを心がけ、豊富な選択肢から治療法を選べます。矯正治療においても、お口の中全体を見渡した包括的な治療計画を立てることができます。
土曜・日曜診療と24時間WEB予約
土曜日、日曜日も通常診療をしており、歯が痛い、歯が欠けた等の緊急対応、抜歯後や手術後のケアも万全です。診療時間は月曜から日曜まで10:00-13:00(最終予約12:30)と14:30-19:00(最終予約18:30)で、祝祭日のみ休診となっています。
24時間WEB予約システムも導入しており、お忙しい方でも便利にご予約いただけます。
非抜歯矯正を成功させるために
非抜歯矯正を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
早期の治療開始
非抜歯矯正は、まだ発達期にあるうちに治療を開始するのが理想的です。顎の成長を活かしながら治療できるため、より効果的にスペースを確保できます。お子様の歯並びが気になる場合は、早めにご相談いただくことをおすすめします。
歯が痛くなくても、気になる症状がなくても予防のため歯科衛生士による定期的な検診をおすすめしています。
専門的な診断と治療計画
非抜歯矯正が可能かどうかは、顎の骨格・歯の大きさや歯並びの状態によって異なります。高性能のデンタルCT撮影装置などを用いた詳細な診断により、最適な治療計画を立てることが重要です。
患者様との十分なコミュニケーション
矯正治療は長期にわたる治療です。治療内容に納得し、モチベーションを保つことが成功の鍵となります。当院では、「満足していただける歯科医療サービス」をミッションとし、「2度と歯で困らない歯科治療」を目指して日々診療をしています。
患者様のニーズに応え、喜んで頂けるのが私達の目標です。歯に関するお悩みは何でもご相談ください。
まとめ
非抜歯矯正は、28本の歯を温存しながら美しい歯並びを実現する治療法です。拡大装置、ワイヤー矯正装置、アンカースクリュー、マウスピース型矯正装置、など、さまざまな装置を駆使して、歯を並べるスペースを確保します。
それぞれの装置には特徴やメリット・デメリットがあり、患者様の症状や年齢、生活スタイルやご希望に応じて最適な治療を選択することが重要です。早期の治療開始、専門的な診断と治療計画、患者様との十分なコミュニケーションが、非抜歯矯正を成功させる鍵となります。
桜新町グリーン歯科・矯正歯科では、ゴムメタルワイヤー・リバースカーブワイヤー、Meaw Techniqueを採用し、高性能のデンタルCT撮影装置を用いた詳細な診断により、なるべく歯を抜かない矯正治療を推奨しています。総合的な歯科治療の提供、土曜・日曜診療、24時間WEB予約システムなど、患者様に満足していただける歯科医療サービスを心がけています。
非抜歯矯正に興味をお持ちの方、歯並びでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。詳細はこちら:桜新町グリーン歯科・矯正歯科
医療法人社団緑幸会 理事長 鈴木聡
監修者情報
鈴木 聡(すずき さとし)先生
医療法人社団 緑幸会 桜新町グリーン歯科矯正歯科 理事長

略歴
広島大学歯学部卒業後、複数の歯科医院で研鑽を積み、
専門分野
矯正歯科・インプラント治療・審美歯科
特に、抜歯に頼らない「非抜歯矯正」や、目立ちにくい「マウスピース矯正(インビザライン)」に注力し、見た目と機能の両立を図る治療に力を入れている。
所属学会等
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日本矯正歯科学会 会員
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日本口腔インプラント学会 会員
監修者からのひとこと
患者さまの「見た目」と「噛める機能」の両立を大切にし、年齢やライフスタイルに合わせた矯正治療を心がけています。大人の方でも安心して始められる治療法をご提案いたします。







