8歳男児 正中離開(せいちゅうりかい)と出っ⻭(上顎前突)の症例 小児矯正
正中離開・上顎前突とは?
- 正中離開とは中央の前⻭(中切⻭)の間に隙間があることです。
- 上顎前突は出っ⻭と言われ、前⻭の大きさや傾斜が強い⻭並びです。
正中離開・上顎前突の原因
- 正中離開:上唇小帯の発達・過剰⻭・欠損⻭・⻭の大きさが小さいなど
- 出っ⻭(上顎前突):遺伝や食事をするときの姿勢、柔らかい食事ばかりで奥⻭を使わない、日常的に鼻呼吸ではなく口呼吸してしまうなどの原因があります。
正中離開・上顎前突の治療方法
⻭並びのアーチが整うように設計した拡大床(床矯正装置)を使って顎を広げて行きました。
噛み合わせの深さを整えるために拡大床使用 1 年経過後から EFline に変更しました。
CASE:8歳男児/症例で見る正中離開と上顎前突の矯正症例
主訴 | 前⻭がずれて出っ⻭になっている。 |
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治療方法 | 正中離開と上顎前突を床矯正装置とEFlineで治療しました。 |
治療期間 | 2年(通院26回) |
顎の大きさに比べて大人の⻭(永久⻭)の大きさが大きく、生えてくるスペースが確保できなくて左右の 前⻭(中切⻭)でズレて生えてきています。
床矯正装置で顎を内側から徐々に広げて行き、スムーズに⻭が並ぶスペースを作り、さらに前⻭を床矯正装置に設置したワイヤーで整えました。噛み合わせの高さを調節するのにマウスピース矯正EFlineを1年間使用しました。
左から見た経過の画像です。上の前⻭の角度がだんだんと⻭のアーチに合ってゆく様子がわかります。
右から見た⻭並びの様子です。上の前⻭が並んでゆくのですが、下の⻭が内側に倒れていますが、だんだんと真っ直ぐになってゆく様子がわかります。
上の⻭の⻭並びです。形が二等辺三角形型に⻭が並んでいたのですが、緩やかなアーチ状にしっかりと床 矯正装置で広がってゆく様子がわかります。前⻭の左右1番と2番が綺麗に並ぶと口元の印象が変わります。
下の⻭の⻭並びです。少しわかりにくいところもありますが、⻭並びのアーチの形はそのままですが、アーチの大きさがだんだんと広く大きく変わっております。
リスク
拡大床の取り扱いについての注意点
- 矯正装置を拡大して顎を広げていきます。ご案内した角度で保護者様が操作してください。
- 寝る時とご自宅にいるときに装着してください。外出時の装着は無くしたり壊れてしまって怪我をするリスクがあります。
- お口の中をきれいにしてから装着してください。矯正装置は毎日洗ってきれいにして使用してください。装置に⻭石がつくリスクがあります。
費用
- 床矯正 約35万円税込
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