12歳男児 叢生(そうせい)の症例 治療期間1年6ヶ月 ワイヤー矯正
叢生とは?
叢生は、⻭が重なり合う状態で、⻭並びがデコボコとしています。皆様ご存知の八重⻭も叢生の一種です。
叢生は、見た目の問題だけではなく、⻭が重なり合うことで⻭磨きが難しくなり、虫⻭や⻭周病を引き起こすリスクにもなります。
叢生の原因
- 顎の大きさより⻭の大きさが大きい
- ⻭が生える際にスペースがないためずれて生えてしまった
叢生の治療方法
斜めに傾いた⻭をまっすぐに起こすよう動かし、⻭が移動できるスペースを作ります。同時に形状記憶ワイヤーで顎に合わせたアーチ状に⻭列を整えます。
CASE:12歳男児/症例で見る叢生の矯正症例
主訴 | ⻭並びをきれいにしたい |
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治療方法 | ⻭が斜めに倒れて重なっている⻭並び(叢生)をブラケット矯正で治療しました。 |
治療期間 | 1年6ヶ月(通院20回) |
画像の並び順は矯正相談時の画像→約7ヶ月後→矯正終了(1.5年)の順になります。
左側の⻭並びです。上の3番目の⻭(犬⻭)が萌出していなかったのですが、オープンコイルでスペースを広げて外科処置をしました。⻭肉を切開し、犬⻭がワイヤーで⻭列に並ぶように引っ張ってきました。
右側の⻭並びの治療の様子です。3番目の犬⻭の入るスペースがないので外側の高い位置から生えてきています。奥⻭も舌側に斜めに倒れているので⻭を起こして縦に整えてスペースを作るのと同時に噛み合わせの高さと深さを整えました。
上の⻭の⻭並びの治療の様子です。中央の丸で囲った部分に犬⻭があることがレントゲン写真でわかったので、オープンコイルでスペースを作り、切開して萌出した3番目の⻭をワイヤーの力で並ぶように整えました。
1ヶ月後の調整でほぼ並んでしまったので途中経過の写真がないのが残念です。
また、7番目の永久⻭も生えました。
下の⻭の⻭並びの治療の様子です。右下の尖っているのが3番目の犬⻭です。2番目と4番目の間にオープンコイルでスペースを作り、ワイヤーで⻭列に並ぶように整えました。また、奥⻭の大臼⻭が舌側に倒れていたのが縦に起こされている様子がわかります。
下の⻭並びの画像だけ2番目と3番目の間は6ヶ月後になります。⻭の動く速さは個人差がありますが、比較的早く⻭が移動した患者様です。
リスク
- ⻭の移動による違和感や痛みがあります。ブラケット矯正のワイヤー調整後は噛みにくい症状が出ます。
- ⻭の移動後に痛みは軽減します。
- 矯正装置による口内炎ができる場合があります。痛み止めの処方やワックスをお渡しします。
費用
- ブラケット矯正 約69万円税込
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